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2006年12月12日

石狩紅葉山49号遺跡

 石狩浜の番屋の湯のパーキング場で、道路を隔てたところに「いしかり砂丘の風資料館」と書かれた建物が目についた。どんなところかと入館料を払って中に入ってみる。石狩の海、川、河口をテーマにした自然や歴史の展示が主体の資料館である。一階にはチョウザメの剥製や鯨の化石なんかが展示されている。手作り缶詰工場のコーナーがあって、各自のお宝を有料で缶詰に出来る器具がある。

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 二階に上がると石狩紅葉山49号遺跡の展示場になっている。この遺跡は発寒川に遊水地をつくろうと土地の調査をしていると、一九九七年に遺物や遺構が発見され、その発掘調査の結果の一部がパネル等で解説されている。古いものは縄文中期のもので、それ以後のものも出土している。

 石器や木器が並べられていて、一階に展示されていた舟形容器は、ちょうど鮭が一匹入るように木をくり抜いた舟形の容器である。縄文の古代から、人々が石狩川に上る鮭を捕獲して生活していた証拠の品である。湿気のある粘土質の地中にあったので、木器も風化されずに現代にその姿を現すことになったのだろう。

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 発掘作業は一段落で、現在は出土品の整理と調査を行っているようだ。館内のボランティアの係の人に発掘現場はどうなっているのか尋ねてみた。現場に行っても何も無いとのことである。しかし、この資料館から札幌に戻る道すがらでもあるので、地図に場所を記してもらい寄っていくことにする。

 紅葉山は花川の発寒川沿いにあり、花川通に接した紅南公園横を走る花川4号線と発寒川の河川敷一帯である。遺跡発掘時に利用されたと思われる簡易アスファルトの小道が残されていて、空地が広がり、あちらこちら雑草が生い茂っているだけである。遺跡の案内板に類したものは一切なく、ここが大規模な発掘調査が行われた地であるとは思えない。ここに鮭を捕らえる細工の水中に立てる柵の「エリ」なんかも埋まっていたのかと、誰も通りそうもないアスファルト道を歩きながら想像してみた。

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 わずかにここが発掘の現場であったと知るのは、遊水地の整備を説明した看板にある写真である。発掘当時の写真が、確かにこの地が遺跡の地であることを教えてくれている。
 
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