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2006年12月12日

忍路神社

 忍路(オショロ)の環状列石の遺跡が載っている観光案内図に、国道5号線を挟んで環状列石と反対側になる海側の忍路湾にこの神社が記されている。環状列石を見物した後で、この神社にも行ってみることにする。国道5号線が海岸沿いに走り忍路トンネルとなるその上を横切る道を忍路湾の方に向かって自動車で降りていく。途中、海に向かって左側には竜ヶ岬、右側には塩谷の港あたりの景色を眺めることができ、絶景である。

 神社は忍路湾の近くにあり、鳥居と神社名が書かれた門柱は写真のように新しいものである。境内はロープで立ち入り禁止のようになっているのは改修作業でも行われる予定なのかも知れない。鳥居から少し離れて本殿があり、本殿横に稲荷神社がある。

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 後でインターネットで調べると、この神社の由来は古く、一六七四年の神社誘致の勧請に端を発していて、一九八九年(元禄二年)には社殿が創建されている。一九七五年(明治八年)には郷社となり、一九八四年に蝦夷大国主神社であったものが忍路神社と改称されている。その後社殿の焼失、再建、忍路稲荷神社を合祀するなどして一九二〇年(大正九年)現在地に本殿を移転している。

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 本殿は屋根が緑色である一方、横にある稲荷神社の屋根が赤く、そのコントラストが印象的であった。本殿も稲荷社も造りは手が込んでいるようで、写真に写っているように龍の木彫りが正面の鴨居のところにあった。

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 本殿の両脇には神社の造りの典型的パターンで阿吽の狛犬が居たのに対して、稲荷社の方の両脇には写真の狐が控えていた。稲荷神社なのできつねの石像があっても不思議ではないのだけれど、狐の石像はちょっと珍しかった。ただ、このきつねの尻尾が写真にも写っているように、折れて下にころがっていた。手入れが行き届いておらず、少々荒れた感じのする神社であった。

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 神社のすぐ傍は忍路湾になっていて、神社から少し歩くと忍路港に出る。忍路湾の外には余市湾がつながっていて、湾の中にさらに湾があると言ってもよい。