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2006年12月15日

JR朝里駅

 十二月に入って、新聞に今年も「SLクリスマスin小樽」の運行が始まったとの記事を目にする。電飾のSLが週末に札幌と小樽間を往復して、観光都市小樽のクリスマスの雰囲気を盛り上げる助っ人となる。これは小樽と札幌の間の秘境的JR駅で撮影せねばなるまい、とSL撮影のためにJR朝里駅で出向いてみる。

 生憎の吹雪模様で、写真撮影がうまくゆくかと懸念しながら、雪道に覆われた国道5号線を小樽に向かって走り、朝里駅方向に折れて海岸の方に降りて行く。鉛色の空につながった朝里の海のすぐ傍に駅舎がある。無人駅の駅舎内には人が居ない。切符の自動販売機があるのが、ここが駅舎であることを示している。

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 SLが通過する時刻までに時間があるので、夏は海水浴客が訪れるであろう朝里の海の簡易防波堤の写真などを撮る。岸辺にも消波ブロックにも雪が積もっていて、かもめが2羽ほど羽を休めている。荒涼とした眺めである。

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 駅のプラットフォームでSLを待っていると、大抵の電車はこの駅に止まらず通過していく。たまに停車する電車もあっても、乗降客はほとんど居ないか、居てもわずかである。この季節、この駅は秘境の文字を冠してもよさそうである。

 SLを写真に撮りためSL愛好家がカメラを手にプラットフォームに並んでいるかと予想して来たのに、SL通過の時間が近づいても、プラットフォームに突っ立っているのは著者だけである。もっとも、この天候ではよい写真も撮れないだろうから、今日は写真愛好家に敬遠されたか、SLの止まる小樽駅に集まっているのかも知れない。

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 SLが駅に近づいてくると遠くから汽笛をならす。これはサービスなのか、危険だからプラットフォームの前には出ないようにとの警告なのかは分からない。駅構内に進入してくるSLに向けて、シャッターを2,3回押している間にSLは走り去ってしまった。

 後で写った写真をPCで表示してみると、手振れなのか、ぶれた写真ばかりである。雪煙を上げてSLが通過していく写真ぐらいが、どうにかSL通過の雰囲気を伝えているか。しかし、わざわざ秘境の駅まで出向いたのに、自分の写真の腕の未熟さ(とカメラの性能が今ひとつである点)に気落ちする。

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 次の週末は天候が回復して良い写真が撮れそうならまた出向いて見ようかと思っているけれど、そんなにうまく天候が言うことを聞いてくれるかどうか・・・

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