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2006年12月22日

張碓橋

 土木学会が選奨する土木遺産という認定制度が二〇〇〇年に創設されている。これは第二次世界大戦以前に造られた土木施設や構造物を見直すためのもので、地域の資源として活用することも目的に加えられている。小樽市に関していうと「小樽港北防波堤」が既に土木遺産として認定されている。

 張碓(はりうす)橋が二〇〇六年度の土木遺産として選ばれたとの新聞報道を目にした。この橋は、かつては札幌と小樽をつなぐ重要な役目を負っていたけれど、現在は札幌-小樽間には高速道路の札幌自動車道と国道5号線が平行して走っていて、この張碓橋のある部分は新しい橋が架かり、古い張碓橋を通る道路は札幌と小樽を行き来する自動車が通過することはない。

 国道5号線が高速道路の大きな橋の下を抜ける辺りで、国道からわき道に入って張碓橋への道を辿る。この道路で車や人を見かけなかったけれど、道路と橋の上は除雪されているので、この道路は生活道路として利用されているのが分かる。橋に近づいて見ると、一方に張碓橋、もう一方に昭和八年(一九三三年)六月竣功の文字版がはめ込まれているのを確認できる。写真のように「土木学会選奨土木遺産 2006」のプレートも取り付けられている。

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 この橋は鋼製で、全長七十二m、幅七・五mである。橋の脇には雪があって、身を乗り出して橋の形を確かめるのが困難なので、橋から離れて橋全体を眺めてみる。写真のようにアーチ橋で、アーチ部分や欄干の部分は赤くペンキで塗装されている。この橋の背後に高速道路の大きな橋が見えるけれど、こちらの橋げたは直線状である。

 七十年以上も昔に造られた橋が現役で役立っているのを目にすると、自分の歳よりも多いという思いも重なって、遺産の資格が充分にあると感じる。さて、この橋は今後三十年持ちこたえて、百歳の誕生日を迎えることができるだろうか。何か人間の長寿と競争しているような気もする。

 冬の季節、橋が架かっている張碓川の両岸の木立はすっかり葉を落としている。そのため殺風景ではあるけれど、木の葉に遮られず橋全体を眺めることができ、橋の写真をとるには都合が良かった。でも、木が生い茂った季節には、小樽八区八景の一つとして選ばれているこの橋はどんな景色になるのか再度来てみようと思いつつ、雪道を引き返した。

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comments

これは旧5号線ですね。
今ではこの辺はサラリーマンの休憩場所でお馴染みです。

  • domokun
  • 2011年02月11日 05:46

 旧5号線でしたか。この道路を利用して小樽に行ったことがあるのかどうか、はっきりした記憶が残っていません。

  • 都市秘境作家
  • 2011年02月11日 07:44

友達といきたいです

  • 當宮
  • 2017年10月19日 12:42

 車なら割と簡単に行けます。

  • ブログ子
  • 2017年10月19日 15:28
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