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2006年12月23日

北海道職業能力開発大学校ホログラフィー研究室

 JR銭函駅付近から延びる銭函運河線に沿って標記の大学校がある。この大学校は独立行政法人雇用・能力開発機構に属する学校で、専門課程の二年間と応用過程の二年間の計四年間で知識と技術を習得するカリキュラムが組まれている。ここで、名称が大学と大学校と使い分けられているのは、前者は文部科学省が元締めで、後者が厚生労働省のような文部科学省以外の省が管轄する高等教育機関であることによっている。

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 この大学校の専門課程に属する科の一つに「情報技術科」があって、一部ホログラフィーの研究とこの技術を利用しながらの教育が行われている。著者も北大時代の研究事始めはホログラフィーであったこともあって、北大情報工学科の著者の研究室で助手であった同大学校の恩田邦夫教授の紹介もあり、同科の佐藤龍司教授のホログラフィー研究室を覗かせていただいた。

 研究室内には本格的は防振装置付きのオプティカル・ベンチが並んでいて、その上に各種光学装置が乗っている。著者が北大電子工学科で防振装置もない普通の木の机で光ホログラフィーの実験を行っていた頃と比べると、装置ではこれは素人とプロの差である。木の机でも、大学院生と一緒になり電子工学科では最初の光ホログラフィー実験を成功させた頃が思い出される。

 佐藤先生には、研究室の雰囲気を写真に撮りたいと注文を出し、暗い実験室内でアルゴン・レーザの緑の光が鏡に反射して、ビームとなって空間を横切っている様子を作り出してもらった。このレーザ光を物体に照射し、物体からの反射光と参照光を一緒に写真乾板に記録することでホログラムが出来上がる。

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 出来上がったホログラムから白色光で再生した像も写真に収めようと、ホログラムからの再生像にピントを合わせ、デジカメで撮影しようと試みるのだけれど、これはなかなか難しい。精々撮れて写真のもので、かろうじて再生像が写っている。

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 一般の人が、この研究室で二次元の写真乾板に記録されたホログラムから三次元像の再生が行われているのを見る機会があれば、これは秘境空間であると感じるのではなかろうか。研究室の廊下に研究成果のパネルが掲示されてはいるけれど、この光技術の原理についても説明を受けてもそれは秘境の領域に違いない。

 秘境の本の出版時に、この研究室の技術を生かした仕掛けも佐藤先生と話したけれど、実現できるかどうかは今の時点では分からない。

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