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2007年01月01日

シーズンオフの銭函海岸

 夏に海水浴客で賑わう海岸にシーズンオフに行ってみると、寂寞感が漂う。海水陽客のための海の家なんかが閉じられていて、誰一人居ない海岸に波が寄せては返している。単調な風景の中の自然のリズムで、それを乱す人間の営みがない。

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 銭函海岸はJR銭函駅から東に延びる海岸である。その先の東には「おたるドリームビーチ」と呼ばれている砂浜が続き、さらに石狩湾新港、石狩浜につながっていく。JR銭函駅から西は張碓の海に接する海岸となり、岩場の海岸が現れる。銭函海岸は張碓側の岩場の海岸から砂浜に変わっていくあたりにあり、小石や礫混じりの砂浜である。

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 銭函の海岸から南西方向を見ると、石狩湾に迫る山並みが望める。地図で確かめた位置関係から、スノークルーズオーンズと思われるスキー場のゲレンデが雪で白くなっていて、雪の季節の到来を告げている。石狩湾からの風雪がこの山並みにぶつかるので、この山裾を走る高速道路や国道は天候によっては冬場は難所の道となる。

 海岸からの写真には沖合いに消波ブロックの堤が見える。消波ブロックは雪で覆われていて、ここも冬景色に変わっている。漁船が係留されている訳でもないので、漁業者のためのものでもないようである。それなら夏場の海水浴客のためかと思ってみるけれど、設置理由ははっきりしない。後で聞いたところでは、海水浴客のために消波ブロックの堤を造る予算はつかないので、これは海岸に住む住民のためのようである。

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 シーズンオフの銭函海岸を高いところから俯瞰したらどんな景観だろうか。桂岡町の小高い丘にある北海道薬科大学のキャンパスから銭函海岸を見てみることにする。冬休みに入り、学生の姿も見られないキャンパスに車を止めて銭函海岸の方向を望む。写真のように国道5号線に沿った銭函の町の向こう側に銭函海岸が見える。

 上から消波ブロックの堤と海岸を見ると、消波ブロックの堤が潮の流れに影響を与え、海岸の砂浜を増やしているようにも観察できる。消波ブロックの堤は結果的には砂浜を造り出しているようである。この方面の知識は無いので、そうなのかどうかは分からないけれど、全国的に波の浸食が激しい海岸での砂浜保護上でこのような消波ブロックの堤は有効のようである。

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