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2007年03月06日

台北市内ATM

 今年は世界的な暖冬のせいか、台北市の三月初めは暑くもなく寒くもない、といった気温である。暗くなると繁華街の大通にはイルミネーションが点灯され、なかなかきれいである。このイルミネーションを観賞しながら、台北市の街中を歩いていると、歩道に設置されていたATM装置に貼られた逆禁止マークが目についた。

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 このATM装置には「本ATM具備晶片X交易効能」とある。日本でも使っている漢字と熟語が並んでいるので、意味はおおよそ分かる。「晶片」は「シリコンチップ」あるいは「半導体チップ」の意味だろう。「X」(日本語ワープロにこの文字がないのでXと表記しておく)は「カード」、「交易」はやり取りぐらいの意味だろうから、このATMはチップ埋め込みのカードで利用できる、ものらしい。

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 貼り付けられているステッカーの絵から、振り込め詐欺に気をつけよう、というものらしい。携帯電話で振り込めと言われたら、冷静になって、確認し(査證)、警察に届けでる(報警)せよという事だろう。犯罪者の額には「騙」とありこれは日本語でも「騙す」の漢字があるので犯罪者であることが分かる。漫画の顔もそのように表現されている。

 台湾の漢字は繁体字(大陸中国では簡体字が用いられている)で字画が多く、日本では旧式の漢字に同様なものがみられる。しかし、大方の漢字は同じか似ており、漢字文化圏の一員としては、漢字表記を見るとおおよその意味は通じる。文化を共有しているということは便利ものである。

 しかし、ICT技術の発達で、どの国も似たような犯罪が生まれているのは、文明を共有しているための必然の結果みたいである。多分注意を促されている犯罪は日本と同じ手口なので、文明を共有していると共通の犯罪を推測できる。

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