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2007年03月05日

台北市紅楼劇場

 台北市巡りにはMRTと呼ばれる地下鉄を利用すると便利である。萬華区にあるMRTの西門駅を出るとすぐ紅楼劇場が目に入る。この建物は一九〇八年に日本人の近藤藤十朗により設計され建てられたもので、百年近くの歴史がある。

 屋根は中国人が魔除けの効果があると信じている八角形になっているため「八角紅楼」の別名もある。以前は公営市場として利用されていたけれど、徐々に寂れていたところ、近年元の形を保存しながら改装が行われ、西門駅近辺の繁華街で喫茶劇場として蘇っている。

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 映画博物館にする計画もあったそうで、建物に入ると昔使われた映写機が陳列されていて、確かに映画の博物館の雰囲気はある。昔の映画のポスターや写真も並べられていて、観光客としてふらりと訪れても面白い場所である。

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 土産物なんかも並べられている店内で写真の逆禁止マークが目に留まった。中国語で書かれた禁止対象は著作権の無断使用らしく、館内に展示されている昔の写真や書類の撮影禁止という意味なのだろう。しかし、この逆禁止マークに著作権があるとも思えないので、マークの方は無断で写真を撮ってきた。

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 喫茶店内の写真も撮ったけれど、内装に使用している映画か劇のポスターが写真に写ってしまった。ただ、こちらは著作権の侵害にはあたらないだろう。台湾でも大陸中国でも映画は電影の言葉が使われている。確かに映画は電球からの光でフィルムの影を投射して見ているから、日本語の映画よりは本質を突く訳語かもしれない。一方テレビは中国語では電視となる。

 二階に上がってみるとそこは喫茶劇場の雰囲気で、出し物があるとお茶でも飲みながら観劇するようである。でも、実際に見ていないのでどんな様子なのか説明できない。またの機会にでも観劇することが出来るかも知れない、否そんな機会はもうないかも知れないなどと考えながら、紅楼劇場を後にした。

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