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2009年09月21日

瀋陽旅行(20日)

 公式行事も終わり、瀋陽滞在の最終日は市内見学である。しかし、朝から曇り空で小雨模様である。寒くさえ感じるので、セーターを着込んで出かける。午前中は2006年に瀋陽市で行われた世界園芸博覧会(花博)の会場をそのまま公園とした、瀋陽植物園と呼ばれているところに行く。
 ここは広い庭園と花の公園である。あいにく9月の後半では花も少なく、中国庭園の方を見て回ることになった。花博時に中国の各地からその地方の特色を出した中国庭園が並んでいて、時間があって天気が良ければ、一日中散策して楽しめそうな場所である。

 この花博公園のシンボルは公園の小高いところにある「百合塔」である。百合の花をデザインした塔になっている。周囲に花壇があるものの、やはり花の盛りを過ぎ、小雨の元では景観も今一つのところがある。

曇天に 花を開いて 百合の塔

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血脈の 花に浮き出て 曇り空

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 世界の庭園区があって、各国のカラーを出した庭園が並んでいる。博覧会の性格からか、キッチュな造りも目につく。タイの庭園には造り物のワニが水中で客を威嚇していた。

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 昼からは東陵見物である。東陵は瀋陽市郊外の東にあることから一般にはこの呼び名であるけれど、正式名称は福陵である。東陵は中国の王朝の後金の初代皇帝ヌルハチの陵墓で1629年に造られ、2004年に世界遺産に登録されている。日曜日であったけれど、小雨で寒く観光客はほとんど居なかった。

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 陵墓は盛土がしてあって、その地下に墓がある。しかし、墓は発掘されてはいない。墓を取り巻くように高い壁が円形にあり、墓の入り口と推定される前面に宮殿が並んでいる。建物や陵壁は修復されたところがところどころ目につく。橙色の瓦が曇り空の下でも映えている。

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 今日は昔からの顔見知りの瀋陽工牛大学の曽培凱先生(右)と李徳明先生(左)が筆者のエスコート役で、記念撮影である。曽先生は筆者の研究室に研究員として2年間留学したことがあり、瀋陽工大の新キャンパスが出来るのと入れ替えのように同大を定年退職されている。李さんも4年後は退職だと言っていたので、人も建物もどんどん新しい世代になっていく。

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