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2011年01月29日

枝に残るエゾノコリンゴの萎びた実

 果肉の水分が飛んだ、萎びた実を委縮実とは表現しないだろう。しかし、雪の季節なのに枝に残り、果肉が消えて皺の皮のみの実を表現する適当な言葉がないので、委縮実としておく。名前の通りリンゴの仲間で、夏に白い花が密に咲き、秋になると小さな実が生る。大方の実は落ちてしまうけれど、枝に下がったまま委縮実になるものがたまにある。背景が一面の積雪だと、実の赤色がきれいに写らないので、笹の葉で積雪からの照り返しを軽減させながら、赤が冴えた実を撮ってみる。

果肉消え 委縮実なれど 色の冴え

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花柄(かへい)消え コリンゴの実の 空に浮き

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今週25日の快晴の昼頃、地下鉄までの雪道を歩いていると頭上に小鳥のさえずりが聞えて、見上げますと、スズメほどの小鳥2羽が盛んに何かを啄ばんでおりました。
今の時期、樹に残っているのはナナカマド以外には心当たりが無く、よくよく観察しますと、サクランボのような実がまだ幾つも下がっており、改めて路面を見ますと写真と同じ柄のついた赤い実が2~3個落ちており、珍しいので拾って持ち帰り、先ほど改めて比較しますとシワシワの全く同じ赤い実でした。
毎日その樹の下を歩いておりながら15年目にして、初めて樹に残った実にお目にかかりました。
普段は山りんごと言っておりましたので、エゾノコリンゴと言う正式名称も初めて知りました

  • 伊東 裕
  • 2011年01月29日 14:37

 伊東さんの歩かれているところにエゾノコリンゴの木がありましたか。この木の名前を知ったのは、北大の「人工雪誕生の地」碑の傍にこの木があって、春から夏にかけて一面に白いリンゴの花をつけていて、木に架けられた標識にこの名前を見つけた時です。花は沢山咲きますが、実になるのはほんの一部のようです。樹木も、冬芽から始まって、若葉、花、実、落葉と一年を通して観察していると面白いですね。

  • 都市秘境作家
  • 2011年01月29日 15:42
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