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2011年04月12日

氷に閉じ込められた落葉

 雪解けが進んでいるとはいえ、夜中は氷点下の気温になるらしく、早朝の道路に氷が残されている。氷に閉じ込められて落ち葉が見える。地面に現れた小さな模様で、見過ごしてしまいそうである。しかし、氷の表面に小さな気泡が無数にあって、自然の力でなければ生み出せないデザインである。氷が波のように成長して、枯葉を覆って、氷が枯葉の形を真似しているかのようである。ごく狭いところに出来た氷の世界ではあるけれど、作り出されたデザインは芸術家を凌いでいる。

気泡あり 枯葉の息の 凍りたり

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デザインは 落葉真似たり 道氷(みちごおり)

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今日の午後、気温も高く、歩道の雪も殆ど融けていたので住宅から程近い真駒内南郵便局に要件あり徒歩で出かけ、局に隣接するエドウインダン公園に立ち寄りました。
爪句Series1の34ページに載っている松と桜の一本木は、春に備えた桜の蕾みが大分膨らんでおり、確かに継ぎ目が判らないくらい見事に一体化しておりました。
折角ですので記念館に立ち寄りましたら、私以外に来館者が居なく、運営委員の方から応接間でエドウイン・ダンをはじめ、記念館にかかわるエピソードをタップリ話して戴きました。
書棚には秘境カメラマン先生の秘境シリーズや、爪句がずらりと並んでおり、青木先生も何度かお見えになっておりますとのことでした。
その運営委員の方から、冬の間、自宅の窓に面した隣家の茶色のトタン屋根から滑り落ちる雪の万華鏡のような造形美は、喩え様の無い芸術作品ですとの説明を聞きましたが、その言葉で12月29日の今朝の一枚で,「一瞬で撮り逃がしたり屋根雪崩」の名作を想い出しました。
今朝4月13日の一枚、歩道の氷に閉じ込められた枯れ葉に似た道氷の造形美にしても、秘境とは、それを見て感嘆した表現様式とか切り口が多くの聴き手を共感させる時、身近な意外な現象が秘境誕生の瞬間なのですね。
今後、出かけるときは、都市秘境の爪句と携帯とを忘れずに携帯する事にします。

  • 伊東裕
  • 2011年04月12日 21:47

伊東さん エドウィン・ダン記念館に行かれましたか。運営委員はSさんのことだと思います。エドウィン・ダンの研究者でもあります。エドウィン・ダンの生い立ちを追って、アメリカのダンの故郷まで行った話を聞いたことがあります。記念館横の名物のオンコに咲く桜が見ごろになったら、又行ってみようと思っています。

  • 探検隊長
  • 2011年04月13日 09:12
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