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2011年04月25日

閉山した北海道の鉱山の鉱物標本

 「札幌秘境100選」(マップショップ、2006)を出版した時、閉山直前の札幌市南区の豊羽鉱山を取材している。取材といっても、鉱山の施設を遠くから写真に撮っただけである。この年には恵庭市にあった光竜鉱山も閉山となった。豊羽鉱山から産出されていたのはインジウム鉱石で、光竜は金鉱石であった。博物館の展示室には両鉱山の鉱石の標本が置かれている。豊羽鉱山は地熱のため、ダイナマイトが自然発火することに対処できずに閉山で、鉱脈は熱い地熱の中に残っている。

閉山は 豊羽の地熱 インジウム

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金鉱石 光竜鉱山 置き土産

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秘境をテーマにした爪句は、たとえば、地球環境に発生している様々な森羅万象に特有の法則の、一見無関係とも思える大きなテーマの間にも、意外な難問の共通項を提示して繋いで「名馬」と「奔馬」を連想させられました。
今回はウランとニトログリセリンについてです。
私の狭い部屋には111元素の1メートル四方の周期表を貼ってあり,爪句の鉱石標本の貴重なレアメタル・インジウムは、採掘時に使用している安定している筈のハッパが、高温の地熱で使用できず、惜しくも閉山に追い込まれたことを明快・簡潔な爪句で初めて知りました。
「閉山は豊羽の地熱インジウム」
次の、東電福島第一原発が想定外の大規模津波で電気系統の冷却機能を喪失し高濃度の放射線制御に苦しむ現状を見ていると、ニトログリセリンを珪藻土で安定化しダイナマイトを発明したように、核物質にも何か簡単な制御方法は無いものかと、素人流に考える訳です。
以前見た映画「恐怖の報酬」のニトログリセリンを思い出しますが、珪藻土で簡単にシンプル且つ低コストに制御しているのに、ウランは多重防護を以ってしても未だに制御は困難です。
原子力安全委員会委員長松浦祥二郎氏が、数年前の原子力白書で明言した「安全神話からの決別」を今からでも謙虚に共有し、多重防護に徹する以外に、ソフトランデングなどへの道筋は決して見つからないと思います。 
片や、安定した名馬、もう一方は、皐月賞の名騎手さえも手に負えない放射性物質と言う奔馬。
今日の爪句に、そんなことを考える「俄か工学博士もどきの(考える葦)」になりました。

  • 伊東 裕
  • 2011年04月25日 19:47

伊東さん 周期律表を貼ってあるとは勉強家ですね。ニトログリセリンと聞くと、爆薬の他に心臓病の持病の人が肌身離さず持ち歩いているのを思いだします。名前からして爆発しないのだろうかと思ったことがありましたが、薬の方は叩いても爆発はしないそうです。それもそうでしょうね。

  • 探検隊長
  • 2011年04月25日 23:54
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