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2012年05月17日

シリーズ176・パノラマ写真「ここはどこ」

 パノラマ写真は写真の張り合わせ技術によっている。狭い空間だったり、対象に寄ったりすると、分割されて張り合わせられた対象の継ぎ目を目立たなくさせる必要がある。最初から三脚を用いて水平度とかカメラの角度をきちんと設定して撮った写真であれば、張り合わせはスムーズに行く。しかし、手持ちのカメラで、カメラ位置と傾きを勘に頼っての撮影では張り合わせ処理で往生することがある。目的の対象物の張り合わせをなんとか誤魔化して行ったとしても残る空間に破綻が出てしまう。
 写真の小金丸幾久の「乙女の像」は彫刻の部分は三枚の写真をつなぎ合わせている。彫刻の部分は写真を移動させたり、回転させたりでなんとかつなぎ合わせができていても、残りの空間の部分には狂いが生じている。この狂いを最小限にしようと操作を行うと、あちらを立てれば、こちらが立たずで、その試行錯誤には膨大な時間がかかる。1枚のパノラマ写真にも数時間かかったりするのである。時間がもったいないといえばその通りなのだが、パソコン相手に目と手だけでやっているゲームみたいなもので、これにはまってしまうと何時間でもやっている。パノラマ(写真)ホリックの病気に罹ったみたいである。
 こんな病人が出版した豆本「爪句@パノラマ写真の世界ー札幌の冬」が間もなく書店に並ぶので、手に取ってみて、病気の治療代の手助けにワンコイン出そうという方がおられれば著者としては嬉しい限りです。
 前書きが長くなりましたが、彫刻のあるここはどこ。

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 テストです。

  • ブログ子
  • 2012年05月19日 04:12
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