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2023年01月17日

爪句@北海道の駅-道南編1:S21

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2022年01月20日

1道都の玄関口の札幌駅

 島式ホーム5面10線に副本線1本を加えた、道都の玄関口の威容を誇る駅である。特急から普通列車まで、ほとんどがこの駅から出発し、終着している。特別仕立ての「旭山動物園号」が停車していて、トワイライトエクスプレス号やカシオペア号などと同様、カメラの被写体になっている。駅西側コンコースの安田侃の「妙夢」と題された彫刻を始め、本郷新、流政之らの彫刻家の作品が駅舎の内外に設置され、ギャラリーの様相を呈している。

特急で 客と動物 運びたり


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(パノラマ写真)

石彫が 駅舎で構え 客に見え


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(パノラマ写真)

追記:札幌駅から千歳線、日高本線、苫小牧駅から長万部駅までの室蘭本線、長万部駅から小樽駅までの約100駅の爪句と一部パノラマ写真の駅巡りの原稿書きは、今回の札幌駅で完結である。原稿整理を行って「爪句@北海道の駅ー道南編1」として出版の予定である。出版の時期は7月22日(月)~27日(土)に札幌時計台ギャラリーで開催予定の「北海道の駅パノラマ写真展」グループ展に合わせ、会場で販売する予定である。出版費用の1/30でも回収できれば大成功だと思っている。しかし、展覧会の会場費が出版費用の2/5ほどもかかるので、確たる目的がなく、素人が会場を借りて展覧会をするのは大いなる無駄といえば無駄である。まあ、今回の写真展にはF工業というスポンサーがついているので、会場費に頭を悩ませることはない。

追記2:爪句集の第9集は「爪句@北海道の駅ー道央冬編」で約100駅を採り上げている。今回出版を予定している爪句集とは千歳線の区間だけが重複している。この爪句集ご希望の方に定価でお売りします。注文いただければ郵送します(注文ってどうやってするのか、というご質問には、注文自体が皆無だと思われるので特に書きません。ただ在庫があるのだという意味で書いています。悪しからず)。

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2 SLが見られる苗穂駅

 札幌駅の東隣駅で線路名称上の千歳線の起点駅である。しかし、隣駅の白石駅が実質千歳線の起点駅とされている。車窓からはJR北海道苗穂工場や苗穂運転所に待機している種々の列車を見ることができる。時にはSLが煙を吐きながら走っているのを写真に納める機会が得られたりする。駅舎は木造の年季ものである。駅舎の壁に萩原朔太郎の「ふらんすへ行きたしと思えども ふらんすはあまりに遠し」で始まる「旅上」の詩の看板が見える。

車窓から SL撮りて 苗穂駅

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旅記憶 ふらんす国が 駅舎壁


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(パノラマ写真)
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3新しくなった白石駅

 白石駅は函館本線が所属線であり、千歳線の終点(始点)駅となっている。しかし、札幌駅での乗降客にとってみれば白石駅は単なる通過駅で、ここで両線の乗り換えをすることはほとんどない。以前はカートレインの運行駅であったが、現在は運行停止で設備も解体されている。2011年に駅舎が新しくなり、洒落た駅舎が姿を現している。跨線橋の歩行者連絡通路があり、改札口の反対側のガラス窓越しに駅構内の線路を見下ろすことができる。

黒き壁 洒落たコラボの 赤レンガ


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(パノラマ写真)

橋上で 視界広がる 新駅舎


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(パノラマ写真)
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4長い人道橋のある平和駅

 平和駅には長い線路を跨ぐ橋がある。平和駅のものは線路で分断された白石区の北郷地区と平和地区の間の人の往来に利用されているので、駅ホームをつなぐ跨線橋ではなく、これは人道橋である。柏山人道橋の名前がついていて長さは300 mはあり、ウォーキングコースに利用している住民を見かける。島式のホームを持つ駅で、函館本線が通過するがこの駅では停まらない。人道橋の平和側出入り口には北海道ノーモアヒバクシャ会館がある。

出現の 運動場は 鉄路上


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(パノラマ写真)

ホームから 長さ目測 人道橋


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(パノラマ写真)
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5ビルの壁に囲まれた新札幌駅

 札幌の副都心の位置づけにある新札幌の玄関口の駅にしては、両面をビルの壁に囲まれた相対式2面2線のホームで、ホームも充分な長さがない。駅の改札口が商業施設アークシティデュオの中にあるため、駅舎といったまとまった建屋が見えるようにはなっていない。乗降客は多く、札幌、手稲に次いで3番目にランクされている。ほぼ全部の列車が停まる駅である。特急のFURICO列車が停まっているところをパノラマ写真に収めてみた。

副都心 ビルに囲まれ ホームあり


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(パノラマ写真)

窮屈に 振り子(FURICO)特急 停車なり


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(パノラマ写真)
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6札幌の南端駅の上野幌駅

 札幌市と北広島市の市境界が野津幌川の旧河川に沿って定められて、この辺りの両市の境界は入り組んでいる。その北広島側に飛び出したような札幌市の土地に駅がある。駅舎はプレハブ小屋のようでも有人駅であり、乗降客は日大の中・高校の生徒を中心にして多い。駅周辺には駐車場、駐輪場があり、駅からは車や自転車を利用しているのが見てとれる。しかし、冬場は寂寞としていて、客のいないホームに立つと、大都会の端の感が強い。

駅員に 清掃員居 市境駅

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大都会 南端駅は 雪化粧


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(パノラマ写真)
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7アトリウムのある北広島駅

 駅名は北広島市の前身の広島村の頃から北広島駅であったと知ると少々驚きである。北広島市のマスコットキャラクターがエルフィン(妖精)で、駅舎はエルフィンパーク交流広場と銘打たれたアトリウムと一体になっている。アトリウム内は自転車を押して渡れる。橋上駅で島式ホームの2面4線がある。札幌市のベッドタウンの性格があり、札幌市への通勤客がよく利用する。快速が停まるので快速と普通列車の乗り換え客も利用する駅である。

妖精が 棲み付く広場 駅舎なり


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(パノラマ写真)

ホーム客 少なきを見て 写真撮り


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(パノラマ写真)
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8島松駅逓所を連想する島松駅

 島松の名前を聞くと、明治の島松駅逓所が思い出される。クラーク博士が教頭を勤めた札幌農学校の関係者と別れた場所であり、この縁で駅逓所の史跡のある北広島市のカントリーサインにはクラーク博士が描かれている。現在の島松駅は恵庭市にあり、有人駅である。かつては日本石油札幌油槽所や陸上自衛隊島松駐屯地へ続く専用線のあった駅で、広い構内にその名残がある。歩行者用の構内を横切る跨線橋があり、その入口が駅舎横にある。

島松の 名の連想は 駅逓所

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跨線橋 口開け控え 駅舎横


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(パノラマ写真)
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9花のイメージから遠い恵み野駅

 千歳線は恵み野駅付近では南北に延びている。駅の東側には1980年代に開発されたニュータウンがあるので、ここの住民も利用する駅である。駅の東口にはイトーヨーカ堂があり、ホームからも見える。近年恵み野は個人の住宅でのガーデニングが知られるようになって来て、見学ツアーの企画が組まれたりする。そのイメージがあって駅ホームに立つと、都市の味気のない風景である。橋上駅舎で、花の恵み野を売り込もうしている様子が見える。

降り立てば 花無きホーム 花の町


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早々と 開花宣言 卯月入り


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10快速の停まる恵庭駅

 恵庭駅は札幌駅と新千歳空港駅間で運行される快速エアポートが停車する。このため恵庭駅に寄り道でパノラマ写真を撮る。恵庭駅は橋上駅なのでホームから見上げた部分に駅舎がある。西口に商店街があり、東口が新しく整備され、えにわ病院の建物等が建つ。東口の駅前歩道に「すずらんに寄せて」と題された山本正道の少女のブロンズ像がある。なお、スズランは恵庭市の花である。同市の木はイチイ(オンコ)で市の鳥はカワセミである。

快速の 停まる駅降り 写真撮り


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(パノラマ写真)

スズランに 寄せる像あり 恵庭駅


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(パノラマ写真)
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11企業名の付いたサッポロビール庭園駅

 企業名(商品名でもある)が駅名になったのは珍しいケースである。サッポロビールの工場は、元は札幌市内にあったのが恵庭市に移転し、そのビール工場の近くに1990年に開業した駅である。駅近くに送配電の設備があって、これが邪魔して駅ホームから工場は良くは見えない。島式の2面のホームで4線あり、ホーム間に屋根付きの跨線橋がある。しかし、駅舎はない。雪の季節は寒々としているが、緑の季節はビールを飲みに降りたくなる。

駅名標 仮名文字見えて 企業名


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(平面パノラマ写真)

駅名を 聞いて手を出す 缶ビール


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(パノラマ写真)
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12読みのわからない長都駅

 駅名はアイヌ語の「オ・サッ・ナイ(川下の乾いている川)」が語源である。長(オサ)は読めるとしても都(ツ)の読み方はほとんど耳にしないので、この地名は難読の部類に入れてもよさそうだ。相対式ホーム2面に2線がある。「おさつスカイロード」と名づけられた、駅の東西をつなぐ透明のフードのある自由歩道が設けられ、駅の特徴となっている。3月も終わろうとしているのに、駅舎の前の広場は雪が残り、立木には緑が戻っていなかった。

都(つ)の読みを 駅名で知り 長都駅


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(パノラマ写真)

フード内 パノラマ撮は 苦心なり


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(パノラマ写真)
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13高架が目立つ千歳駅

 駅としては千歳駅が本店、南千歳駅は支店みたいな関係だろうと思っていたら、今や新千歳空港駅への接続の関係で、特急は千歳駅には停まらず南千歳駅に停車する。こうなると本店、支店が逆転してしまったみたいである。高架の駅で駅舎は1Fにあるけれど、ホームは3Fにある。島式ホームが2面で4線がある。駅の見える駅前の通りに渡辺淳一の「北国通信」の一節とSLの絵の大きな看板があり、ベゴニアの植え込みが彩りを添えている。

高架駅 停車列車が 肩並べ


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(パノラマ写真)

SLも ベゴニアも見え 千歳駅


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(パノラマ写真)
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14 0キロ標のある南千歳駅

 南千歳駅は二つの線路が分岐する駅である。一つは石勝線で、この駅から新得駅までの路線である。駅ホームには北海道の形を象った黒御影石の「0キロ標」が置かれている。南千歳駅と新得駅を結ぶ線路も描かれ、営業キロの132.4 KMの文字も刻まれている。もう一つの分岐は新千歳空港駅へのものである。2路線の分岐駅であるため、南千歳駅で待つ客もいて、駅ホームにはガラス張りの待合室がある。ここから駐機する航空機が見える。

0キロ標 見る客もなく 石勝線


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(パノラマ写真)

駐機する 飛行機眺め サンルーム


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(パノラマ写真)
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15地下駅の新千歳空港駅

 南千歳駅から新千歳空港への分岐線は1区間で終着駅となる。空港内駅なので、地下に駅がある。札幌-羽田を結ぶドル箱路線のターミナルで、快速エアポート号が大量の空の客を地上で運ぶ。膨大な数の客に対応して空港施設や売店が並んでいる。札幌や北海道観光の拠点であり、札幌が生み出したボーかロイドのキャラクター「初音ミク」やその妹にあたる札幌雪まつりのキャラクター「雪ミク」が展示され、期間中熱狂的ファンが訪れる。

客の足 エアポート号 待機なり


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(パノラマ写真)

初音ミク 空港広場 客迎え


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(パノラマ写真)
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16秘境駅の雰囲気の美々駅

 美々の地名はアイヌ語の「ペッ・ペッ(川の集まるところ)」が鈍ったものに漢字を当てはめた説があるけれど、説得力が無い。しかし、良い名前ではある。普通列車にもよく通過され、千歳線の秘境駅の地位を保っているようである。駅の周囲には何もないといってよく、駅前に車が停まっているのが意外だった。車の持ち主はこの秘境風駅の写真を撮りに来た人のものであった。近くを国道36号が走るので、車で駅へのアクセスは容易である。

美々の文字 駅舎にありて 美を探し


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(パノラマ写真)

秘境駅 降り立ちて見る 弥生末


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(パノラマ写真)
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17跨線橋が目立つ植苗駅

 駅の所在地は苫小牧市字植苗で、ラムサール条約登録湿地のウトナイ湖が近くにある。アイヌ語の「ウェン・ナイ(悪い川)」が語源と聞くと、語源と当てはめた漢字とのイメージの落差が大きい。乗降客の少なそうな無人駅にしては2面2線で、ホーム間をつなぐ大きな跨線橋がある。車窓から撮る雪の季節の駅周辺の景観は、これぞ北海道の冬景色である。雪解けが始まると北に渡る白鳥の編隊飛行が見られ、線路沿いの畑に休む姿も見かける。

これがまあ 北海道なり 冬景色


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渡り鳥 パノラマ撮に 姿消し


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(パノラマ写真)
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18分岐駅の沼ノ端駅

 苫小牧市にある沼ノ端駅は千歳線と室蘭本線の分岐駅となっている。行き先駅の表示板には隣駅苫小牧と反対方向の隣駅として室蘭本線の「とあさ(遠浅)」、千歳線の「うえなえ(植苗)」が表記されている。旧駅舎は閉鎖されており、駅舎が無いので、跨線橋が待合室代わりに利用されている。沼ノ端の地名は美々川、勇払川の周辺の湿地帯に大小の沼が点在したことによっている。現在は苫小牧市の近郊として駅周辺に住宅地が広がっている。

隣駅 二つ記されて 分岐駅


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(パノラマ写真)

駅近く 客が住むなり 沼ノ端
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19駅前彫刻のある苫小牧駅

 苫小牧駅は室蘭本線が通過し、一方日高本線の始点駅にもなっている。本線と聞くと、特急や急行が往来しているかと思ってしまう。しかし、そんなことはなく、乗車した岩見沢行きの室蘭本線の普通列車は、一車両のワンマン車である。ワンマンバスと同様に、運転手が運賃精算も行っている。駅の南側広場には、人間環境都市像と銘打たれた木の枝を持つ裸婦像がある。同市に縁の深い王子製紙の寄贈で、「緑の環」の文字が台座に見える。

本線を 一両で行く ワンマン車

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駅の前 掲げる枝で 緑の環


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(パノラマ写真)
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20閑散とした佇まいの勇払駅

 勇払駅は苫小牧工業団地の開発が進めば、団地の拠点駅として賑わうはずであった。しかし、この開発計画は頓挫した状態で、利用客も少なく、駅舎は閉鎖状態にある。駅舎からプラットホームまでは離れていて、ホームの周囲には枯れた雑草の空地が広がっている。駅名標の彼方に煙突が見え、これは海岸に接してある日本製紙の工場のものである。ホームには一部屋根のある部分があり、実質これが待合所の機能を果たしているようである。

苫東の 夢の果たせず 枯れ空地


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(画像クリックでパノラマ写真)

屋根ホーム 駅舎に代わり 待合所
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21車窓から神社の見える浜厚真駅

 浜厚真の駅舎は車掌車を改造している。近くを厚真川が流れ河口に苫小牧港東港があり、火力発電所が彼方に眺められる。国道235号脇でも、周囲に何もないような駅で、ふと駅からの足の確保はどうなるのかと考える。もっとも、駅からの交通機関の接続を考えずにこの駅に降りる客は皆無だろう。列車が浜田浦駅方向に少し進むと車窓に神社の赤い鳥居が見えてくる。浜厚真八幡神社である。1872(明治3)年創基というから古い神社である。

客見えず 国道脇に 貨車駅舎


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(パノラマ写真)

車窓から 鳥居を認め 浜厚真

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22勇払原野の中の浜田浦駅

 むかわ町田浦にある浜田浦駅は、ホームがあるのでかろうじて駅であるとわかる。ホームと並んで、ブロック造りトタン屋根の待合所があり、特に冬場は駅周囲の殺風景を補強している。待合所の窓も入口も風雪を遮るものがなく、小屋の内の土間には雪が吹き込んでいる。駅は勇払原野の中にあり、線路の北側の原野が広がるところは牧草地になっている。季節によっては牧草地に牧草のロールが点在し、その向こうに雑木林が車窓から見える。

鉄路景 雪と枯野の 浜田浦


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(パノラマ写真)

牧草地 駅に接して ロール景


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(平面パノラマ写真)
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23ひらがなと漢字表記のむかわ町鵡川駅

 むかわ町は平成の大合併で、旧鵡川町と旧穂別町が一緒になり生まれた。新しい町になった時、町名の漢字表記をひらがな表記に改めた。駅名の表記は変えず漢字のままである。かつて、この駅から分岐して富内線が延びていた。二面のプラットホームは進行方向にずれ、ホーム間の構内踏切を乗降客が行き来する。駅舎は三角大屋根の立派なものである。特産品のシシャモ(柳葉魚)は「鵡川ししゃも」の商標が登録され、町の魚となっている。

鵡川駅 漢字で残り むかわ町

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構内に 踏み切りのあり 客急ぐ

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ドア開けて 列車待つ間の 撮タイム


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(パノラマ写真)
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24民宿の雰囲気の待合所の汐見駅

 むかわ町汐見一区にある汐見駅は、ホームに屋根のある一見淋しい駅である。待合所は線路を横切る小道の脇にあるブロック造りで、誰が利用するのか、と思えてくる。しかし、この待合所に足を踏み入れると、ソファーが置かれ、整理整頓されている。駅ノートがあり、鉄道ファンがソファーに座って駅ノートを丹念に読んでいる姿が目に浮かぶ。民宿の雰囲気のする待合所で、このような駅を訪ねて歩く鉄道ファンには人気の駅のようである。

淋しくも ホームに屋根の 汐見駅

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民宿の 雰囲気出して 待合所


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(パノラマ写真)
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25沙流川河口に近い富川駅

 富川は沙流川の河口近くに開けた町である。旧門別町に属していて、同町が日高町と合併して現在は日高町富川になっている。駅舎は玄関部分が鋭角の三角屋根で、合掌部分の下に丸太をスライスした材に「とみかわ」の文字の看板がある。鉄道を利用する客は多いようで、車窓からのパノラマ写真には並んで乗り込む乗客の列があった。沙流川の鉄道橋を通過する列車から、並行して走る国道235号の橋が見え、一級河川の沙流川の流れがある。

パノラマに 列車乗り込む 客の列


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(画像クリックで平面パノラマ)

沙流川は 河口近づき 緩(かん)流れ

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26馬のシンボルのある日高門別駅

 旧日高町と旧日高門別町が合併し日高町ができた。平取町を間に挟み、旧町がそれぞれ新区になった飛地の町である。駅は門別区にある。門別競馬場があり馬産地日高の地方競馬場として札幌方面からも競馬ファンを集めている。駅前広場のカリヨンに馬の造形が乗っていて、この町が馬の町であることを教えてくれる。日高本線を走るワンマン列車の愛称は「優駿浪漫号」で、この駅に停車したところを馬の顔のロゴのある車体を写真に収める。

カリヨンに 馬飾り見え 馬産の地


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(パノラマ写真)

停車する 優駿浪漫 馬の顔
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27民営牧場先駆けの地の豊郷駅

  日高町豊郷駅は国道235号のすぐ傍にある。停車した列車のドアから国道が見えている。駅ホームに咲くギボウシの花が目につく。豊郷は北海道初の民営牧場が誕生した地であり、日高における馬産地としての先鞭をつけている。2010年に廃校になった豊郷小学校は110年の歴史を持つというから、早く開けた土地である。しかし、人口減は止まらないようである。秋も深まった頃車窓からこの駅のパノラマ写真を撮る。ギボウシは既に枯れていた。

ギボウシは この地で見れば 馬頭花

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秋深く ギボウシ枯れて 待合所


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(平面パノラマ写真)
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28アニメの背景になった清畠駅

 清畠駅は日高町にあり、同じ町内の豊郷駅と姉妹(兄弟?)関係のような待合室がある。この辺りは海岸沿いに延びる国道235号と海岸に挟まれて線路が続いていて、駅の周囲の様子もどことなく似ている。清畠駅は「Candy boy」というアニメの背景に描き込まれたことがあり、アニメの聖地巡りでわざわざこの駅まで訪ねてくるマニアが居るのをネットで見つけ、これは驚きである。ホームから太平洋を望むことができ、傾いて来た陽の光が弱い。

パノラマで アニメの聖地 撮りて見る


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(平面パノラマ写真)

海原に 面する駅に 陽傾く

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29木造で特徴のある厚賀駅舎

 平成18年、旧日高町と門別町が合併して日高町が生まれた。旧門別町には厚別と賀張(がばり)の地名があり、両方の地名から一文字ずつ取って厚賀とした。厚賀駅舎は横板が張られ、玄関の屋根部分がアーチになっている。このアーチと並んで三角の屋根の部分があり、以前この屋根の下に出入り口か何かがあったようだ。生徒と思しき若者がリュックを背負って列車から降り、駅の玄関口に吸い込まれていった。この町に住む若者なのだろう。

厚別と 賀張の境 厚賀なり


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(パノラマ写真)

若者が 吸い込まれ行き 駅舎なり

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30海が迫ってくる大狩部駅

 列車で通過する大狩部駅は、太平洋の波打ち際のほんの少しの空き地にホームがあり、秘境駅の雰囲気を醸し出している。大狩部の波打ち際に続く線路を走行中の運転席の窓越しに眺め、写真を撮ってみると、秘境感が増幅する。しかし、線路と並行して国道235号が走っていて、この国道の下のトンネルの道を通って駅に出るので、見掛けほどの秘境駅でもない。駅の待合所は、何の飾りもないコンクリートブロックで造られた四角の箱である。

線路際 波打ち寄せて 大狩部

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秘境感 強める小屋は 待合所



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(パノラマ写真)
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31単調な景観の節婦駅

 節操を固く守る女性の「節婦」と、駅名の意味上での関係はない。アイヌ語で広いところを意味する「セプ」に漢字を当てはめて地名にしている。灯の点り出した駅ホームに立ってパノラマ撮影を行う。単調な景観の中に線路が延びていて、小奇麗の他には特徴のない駅舎があるだけである。列車に乗り、節婦を過ぎて新冠駅に行く途中の岩壁に馬が疾駆している絵があり、「にいかっぷ」の文字が読める。サラブレッドロードを飾る大壁画である。

灯の点り 単調景観 節婦駅


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(パノラマ写真)

岩壁で 駒の出向かえ 優駿路

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32展望台の見える新冠駅

 「にいかっぷ」を耳にすると英語の「new cup」に漢字を当てたみたいであるけれど、アイヌ語のニカプ(オヒョウダモの皮)が語源である。ステックスタイルを連想させる洒落た駅舎である。駅ホームから高さ36 mの優駿の塔が見える。この展望台に隣接して、新冠町が軽種馬の産地であることを示す道の駅「サラブレッドロード新冠」がある。軽種馬とは無関係なレコードを集め、最高レベルの音響装置を備えたレ・コード館があり面白い。

連想は ステックスタイル 駅舎なり


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(パノラマ写真)

レコードを デザインしたか 展望台

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33優駿のモニュメントのある静内駅

 静内町は2006年に三石町と合併して新ひだか町になった。駅名の方は昔からのもので、日高本線の拠点駅で有人駅である。新しく改築された駅舎には静内町観光情報センターも開設されている。駅前広場には新しい町名の表示と馬のモニュメントがある。同町ではトウショウボーイやオグリキャプといった名馬の産地としても知られている。二十間道路に8kmにわたって植えられた桜並木が有名で、駅のスタンプもこの桜並木のものである。

静内は 旧名残り 駅構内


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(パノラマ写真)

優駿の 里の駅前 馬の像


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(パノラマ写真)
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34海の見える東静内駅

 駅の所在地は新ひだか町東静内で、旧静内町の東に位置していた昔の地名が駅に取り残されている。駅舎は二つの部分で構成され、中央の通路に三角屋根がある。この通路から国道336号とさらにその向こうに海が見えている。線路と平行な国道を東に行けば東静内漁港がある。東に延びる線路は、この駅から山側に入って行くので、列車からは漁港を見ることはできない。列車の窓からカメラを出し、客姿の無い無人駅をパノラマ写真に収める。

駅通路 突き抜いて見て 海のあり


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(パノラマ写真)

車窓から パノラマ撮で 無人駅


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(平面パノラマ写真)
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35小奇麗な春立駅舎

 春立の名前の由来についての知識はないけれど、地名としては響きが良い。春立の駅を通過するのが春であると名前と呼応して良かったのだが、実際この駅を列車で通過しながら写真を撮ったには夏である。新しい駅舎のようである。雨風を凌ぐ機能一本槍の貨車駅舎に対して、この駅舎は内で休んでみたくなる雰囲気で、地域の住民が駅舎の手入れを怠らないようである。犬を連れた人が駅舎横で、丁度通り過ぎるワンマンカーを眺めている。

春立を 夏の終わりに 通り過ぎ

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ワンマンカー 犬も見送り 駅舎横

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36吹き曝しの日高東別駅待合所

 山が太平洋に迫っている日高本線は、海岸沿いの町から町への線路が海岸を離れて内陸部を通過するところがある。海の近くの春立駅からやはり海に面した町にある日高三石駅の途中の日高東別駅は内陸の牧草地の中にある。駅の近くには商店や住宅があり、集落が形成されている。駅の待合所はドアの無い入り口が二つのブロック造りで、駅ホームでカメラを構えてパノラマ写真を撮ってみる。待合所に客が座っているのを想像するのが難しい。

停車する 日高東別 人家あり
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ここで待つ 客の居るかと 待合所


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(パノラマ写真)
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37昆布巻きに見える日高三石駅舎

 合併で新ひだか町になった旧三石町は昆布が特産で、三石昆布のブランド名で知られている。みついし昆布温泉もあり、温泉まで昆布名が冠せられている。駅舎は焦げ茶色の横板を張り合わせた木造で、昆布を並べて壁にしたデザインに見える。この建物は新ひだか町の施設「ふれあいサテライトみついし」と同居している。日高三石駅を出て東に走る列車の窓に昆布の採れる海が見えてくる。海が束の間見えてから、線路は内陸に方向を転じる。

ブランドの 昆布巻きデザイン 駅建屋

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三石や 束の間見える 昆布の海

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38蓬莱岩が見える蓬栄駅

 蓬栄駅は新ひだか町三石蓬栄にあり、牧草地や畑地に囲まれている。駅名は旧三石町にある蓬莱岩から一文字を採っている。ホームの端を下りた道路と同じレベルのところに待合所がある。待合所の近くに自転車が並んでいるので、ここまで自転車で来て列車を利用する客がいるようだ。雪の季節には駐輪場所には自転車はなかった。駅ホームからパノラマ写真を撮っていると丁度列車が到着した。列車の先には蓬莱岩の岩塊が黒く写っている。

自転車は 客の足なり 待合所

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列車先 塊影(かいえい)見えて 蓬莱岩


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(パノラマ写真)
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39列車交換が見られる本桐駅

 単線の線路では、長い線路区間で上りと下りの列車をどこかの駅で交差させる必要がある。そのためには駅構内に上り下り用の線路を設けておく必要があり、新ひだか町三石本桐にある本桐駅はそのような構造になっている。この駅では列車交換のため下りの列車が上りの列車を待っていて、待ち時間に客が島式のプラットホームに出て写真などを撮っている。無人駅の駅舎は赤いトタン屋根で、屋根に横棒が置かれていて簡易雪止めなのだろう。

単線を 使う工夫の 島ホーム


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(平面パノラマ写真)

身構えて 狙う獲物は 列車なり

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40車窓に牧場を見て着く荻伏駅

 荻伏駅は浦河町荻伏にある。駅舎は貨車駅舎で、線路側から見える駅舎の壁には太平洋に沈む夕日が描かれている。反対側の壁は大空に飛ぶ気球である。荻伏地区は牧場地帯で、北海道開拓に貢献した開拓団体「赤心社」の馬産事業を受け継いだ荻伏牧場があった。三冠馬「シンザン」が生まれた牧場で、その後幾多の名馬を輩出したが、1990年代半ばで牧場は倒産した。その後を継いだ軽種馬生産の牧場が車窓から見え、優駿の里は健在である。

落日が 写真に写り 駅舎壁


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(平面パノラマ写真)

シンザンの 生まれ故郷を 目に捉え

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41牧場の中にある絵笛駅

 駅名標には「えふえ」とある。しかし、「えぶえ」と呼んでいた記憶がある。名前の由来がアイヌ語で小山を意味する「エブイ」にあるので、「えぶえ」の発音が元の地名により近い。駅ホームと申し訳程度の小屋の待合室が牧場の中にある。雪の絵笛駅のパノラマ写真を撮ると、馬の姿が写っている。駅周辺が緑になる頃、生まれて間もない仔馬が親馬と一緒に草地でくつろいでいる。仔馬には、やがて競走馬として疾走する運命が待ち構えている。

線路脇 馬影のありて 絵笛駅


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(パノラマ写真)

車窓外 くつろぐ姿 親子馬

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42波しぶきの消えた浦河駅

 昔、浦河町の駅は、コンクリートの防波堤で線路と駅舎が太平洋の寄せる荒波から守られていた。風が強いと、波しぶきが駅構内まで飛んできた。今は、海岸の埋立てが進んで、昔砂浜と海だったところに国道235号が線路と並行に延び、駅舎は波しぶきの洗礼から免れている。半世紀以上前同町の堺町に住んでいて、堺町から東町の高校に自転車で通う道は駅前の道しかなかった。この道は、今は旧道となり、昔の面影を保って取り残されている。

荒海の 視界から消え 懐古駅


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(パノラマ写真)

半世紀 広場風景 残りたり


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(パノラマ写真)
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43高校生の利用する東町駅

 東町駅は近くに浦河高校があるので生徒の利用する駅である。半世紀以上もの昔、堺町から同校に自転車通学の毎日だった頃この駅はなかった。今は、夏休みの土曜日であるけれど、女子生徒風の客が駅ホームを歩いて行く。ホームの端から浦河町赤十字病院が見え、その建物を撮ると監視ミラーに民家風のこげ茶色の壁の駅舎が写っている。監視ミラーに写っている線路は、東に行くとすぐに海の見えるところに出て、隣駅日高幌別駅につながる。

高校の 女子生徒かな 夏休み

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監視ミラー 駅舎を映し 東町

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44馬の頭が見下ろす日高幌別駅

 日高幌別川に沿って開けたところに軽種馬の牧場が境界を接している。日高種畜牧場や日本中央競馬会日高牧場もある。駅の近くには馬事資料館があり、入口の「優駿の門」が車窓から見える。この地区の特色を表そうとして、日高幌別駅舎には国道336号に面した正面側に馬の首の飾りが取り付けられ、客を迎えている。駅舎は鋭角の三角屋根が壁や屋根に取り付けられていて、洒落たデザインである。列車の窓からパノラマ写真撮影である。

馬産地で 客を迎える 馬頭かな


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(パノラマ写真)

車窓から 撮り張り合わせ 駅景観


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(平面パノラマ写真)
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45鮮度の落ちたタコの鵜苫駅

 漢字表記の鵜苫は意味不明である。北海道の地名の多くは、元々はアイヌ語が語源で、それに漢字を当てはめている。鵜苫はアイヌ語の「ウトマム・ペッ」(抱き合う川)が基になっている。しかし、どうしてこの漢字を当てはめたのだろうか。車掌車改造駅舎が置かれ、正面側には鮮度の落ちたタコやカニが描かれている。ホーム側は海中の絵である。駅の傍の国道を横切れば海につながる。親子岩と呼ばれる名物岩礁が束の間車窓から見える。

客のなく 駅舎のタコも 鮮度落ち


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(パノラマ写真)

貨車駅舎 壁見てそこは 海の中

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46貯木場内にある西様似駅

 海岸近くにある鵜苫駅から西様似に向かう線路は、内陸の方に方向を転ずる。西様似駅は貯木場内に駅がある。かつてこの駅付近まで森林鉄道が来ていた時代があり、木材の集積と運搬の名残があるようだ。しかし、現在この駅には貨物列車は来ないので、駅付近に積み上げられた木材はトラック輸送に頼るのだろう。この駅から海岸に出ると、丁度親子岩が目の前に現われ、貨車駅舎の壁に海に浮かぶ親子岩と海原を飛ぶカモメが描かれている。

丸太木が 列車待ち客 西様似


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(パノラマ写真)

カモメ飛ぶ 駅舎の壁に 親子岩

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47日高本線終着の様似駅

 日高本線が終わる様似駅は鉄道ファンが訪れる駅で、土日にはそれとわかるカメラを持った客が駅を降りて行く。晴れているとこの駅からのアポイ岳の眺望がすばらしい。標高は810.5 mで高い山とはいえないけれど、海岸に近く珍しい高山植物で知られている。駅前広場に「アポイの樹風呼ぶまち」の看板のある小プロムナードがあり、線路の先端が見える。この駅に短時間停車したワンマンカーはトンボ返りの鉄道ファンを乗せて戻っていく。

この先は 線路途切れて 様似駅


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(パノラマ写真)

師走入り 雪化粧なり アポイ岳


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(パノラマ写真)
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48生徒で賑わう青葉駅

 青葉駅は対面式のホームがあり、ホーム間の往来は地下道を利用する。線路の北側は苫小牧市花園町、南側が青葉町で町の名前が駅名になっている。駅の近くの青葉町に苫小牧西高校があり、生徒の利用する駅で、登下校時には狭いホームが混雑する。駅舎が無く、自動改札機もないので、上りの列車を降りてホームの階段を下ると、高層住宅の横の道に出る。駅名の読みが記された縦長の駅名標を探しても、これを見つけることができなかった。

登下校 賑わいのあり 青葉駅

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「あおば」文字 探すも無くて 駅名標


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(パノラマ写真)
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49何も無い駅前広場の糸井駅

 駅の前身は小糸魚(こいとい)信号所で、駅昇格時に現在の駅名になる。同駅の写真撮影のため、苫小牧の青葉駅から線路に沿って2 km ほどの道を歩いてみる。ホームしかない青葉駅で、糸井駅の駅舎は期待していなかった。しかし、格子の上げ下げ窓のある予想外に見栄えの良い駅舎がある。対面式のホームをつなぐ跨線橋もある。線路の南側の大きな建物は駐車場のようで、建物に沿ったホームを、人目を惹くストッキング客が歩いている。

何も無く 駅前広く 糸井駅


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(パノラマ写真)

上る客 抜ける客あり 跨線橋

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2022年01月18日

50小奇麗な駅舎の錦岡駅

 錦岡駅は東隣の糸井駅から約5 Kmのところにある。糸井駅から線路と並行している国道36号を錦岡駅まで歩いてみる。途中カモメの群れる小糸魚川を横切る。川の名前が糸井駅の旧名である。国道から錦岡駅が見えても線路の北側にある駅舎に行くには大きく回り道しなければない。無人駅の駅舎は少し高いところにあり、駅舎の擁壁に児童による原画と思われるタイル画がある。ずれた対面式ホームで上り列車には跨線橋を渡って乗り込む。

洒落駅舎 客の待ち居て 錦岡


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(パノラマ写真)

歩き来て 駅で乗り込む ワンマンカー

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51樽前山と牧場が見える社台駅周辺

 地図の上で室蘭本線の社台駅から沼ノ端駅まで定規を当てると、定規の線と線路が一致する。その距離は28 kmを超していても、列車に乗っていては直線の実感は湧かない。社台駅は島ホームでホームの両側に線路がある。ホームと駅舎の間には跨線橋がある。社台駅の周辺には、社台牧場を始めとして牧場が広がり、厩舎や放牧されている馬が目に入る。樽前山が季節毎の顔を見せ、師走に入ればその雪で覆われ白くなった山頂が車窓に流れる。

ここからは 直線線路 社台駅


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(平面パノラマ写真)

紅白は 雪の樽前 厩舎屋根

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52洒落た建物の白老駅

 白老はアイヌ語の「シラウオイ」(アブの多い場所)が語源である。アイヌ民族の大集落があった土地で、早くから開けていた。しかし、農業、漁業は特筆するものがなく、日本製紙(旧大昭和製紙)と白老ファームが知られる程度である。白老駅舎は線路側から見ると赤い大屋根で、正面広場の方に回ると三角屋根が三つの格子窓の洒落た建物である。人影のない駅前広場でパノラマ写真を撮っていると、猫が一匹歩道に居て動く気配が無かった。

駅長が 大屋根の下 見張るなり
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置物か 動かぬ猫が 駅歩道


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53往時を偲ばせる広い構内の萩野駅

 北海道では、アイヌ語の地名に漢字を当てはめて地名や駅名にしたものが多いなかで、萩野は日本語の地名である。これは明治天皇が北海道巡幸時にこの地で萩の花を愛で、これが地名になったと言われている。平屋の長い駅舎があるけれど、無人駅となっては使い道がないようである。ホームは島式のものが二面あり、跨線橋がある。使われているとは思われない線路もあり、かつての貨物輸送の大動脈の拠点駅の名残を感じさせてくれる。

珍しき 日本語地名 萩野駅


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(パノラマ写真)

広き駅 輸送盛時の 名残なり


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(パノラマ写真)
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54製紙工場お抱えの北吉原駅

 北吉原駅は日本製紙(旧大昭和製紙)のお抱え駅とでも言える。大昭和製紙の従業員の通勤用に同社の全額負担で建設された駅で、現在も工場関係者が利用する。駅名も同社創業の地の静岡県吉原市(現富士市)に因んだ命名である。車窓から製紙工場の建屋と大きな煙突が見える。駅に降りホームでパノラマ写真を撮ると、遠ざかる列車が写っている。跨線橋に無人の駅舎があり、メンテナンスが良く行われていないせいか寂れた雰囲気である。

煙突が 駅の生い立ち 語るなり

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遠ざかる 列車の上に 侘び駅舎


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(パノラマ写真)
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55根曲がり竹に由来の竹浦駅

 山菜にネマガリダケ(根曲竹)というのがある。学名は千島笹である。竹浦の地名の竹はこのネマガリダケで、かつて駅のある地区で生産されていた。現在は駅周辺には自生していない。海の傍の地区なので、浦の字が付けられている。竹浦名になる前の駅名は敷生(しきふ)で、この駅から敷生鉱山まで専用線が敷かれていた。2面のホームがあり、ホーム間の移動は跨線橋を使う。駅舎の壁に仮名の筆文字の駅名板が掲げられていて、目を惹く。

山菜が 地名に採られ 竹の浦

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日短く 駅舎を撮りて 長き影


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(平面パノラマ写真)
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56イタドリに因んだ虎杖浜駅

 駅名は馴染みのない漢字で、アイヌ語に音で漢字を当てはめたものだろうと漠然と思っていた。しかし、調べてみると「虎杖」はイタドリの漢字名である。別名スカンポ、ドングイと呼ばれている茎が空洞で節のある植物である。虎杖浜はイタドリが多く生える浜の意味が地名になった。相対ホーム2面2線があり、ホーム間は跨線橋で行き来する。駅舎は通路を取り込んだ特長のあるもので、車窓からでも駅舎のガラス窓を通して内部が見える。

イタドリの 漢名音読み 虎杖浜

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西日差す 駅舎内見え 花飾り


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(平面パノラマ写真)
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57トワイライトエクスプレスの停車する登別駅

 登別駅にトワイライトエクスプレス号が停車している。札幌-大阪の約1500 kmをつなぐ日本一の長距離旅客列車で、運行の鉄道会社は北海道、東日本、西日本の3社にまたがる。この長い列車が停車中は島式のホームから見る駅舎は完全に隠れてしまう。駅は登別温泉の最寄駅で、特急列車も停車する。駅舎のホーム側の出入り口に「ようこそ登別へ」の文字と赤鬼の絵が描かれている。鬼のキャラクターで温泉の地獄谷を連想させている。

ホームには 薄明急行 登別


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(パノラマ写真)

駅頭で 鬼の出向かえ 温泉郷

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58蘭法華(らんぼっけ)岬の見える富浦駅

 富浦という地名は多いらしい。北海道では登別市と函館市に富浦町がある。登別市の富浦駅は海岸の傍にあり、新旧の国道36号に挟まれている。対面式のホームで構内踏み切りのところに小さな待合所がある。冬の期間はほとんど乗降客が居ないような駅であるけれど、夏場には客の姿がある。この駅から直ぐのところに蘭法華(らんぼっけ)岬があるのが車窓からも確認でき、消波ブロックの入り江があり、ここに来る客が居るのかもしれない。

線路先 岬のありて 蘭法華(らんぼっけ)


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(パノラマ写真)

富浦の 海に遊ぶか 客のあり

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59大きな川が語源の幌別駅

 幌別の名前のつく駅は道内には登別市と浦河町にあり、浦河町の方は日高幌別である。アイヌ語の「ポロ・ペツ(大きな川)」に漢字を当てている。登別温泉の客のため特急は登別駅に停まるので、登別市の表玄関の駅は登別駅と思っていたら、幌別駅が同市の中心部の駅である。業務委託駅であるけれど改札が行われ、みどりの窓口がある。駅前広場に伊藤隆道の「未来・はじまる」のモニュメントがあり、金属パイプは二本の虹を現している。

幌別は 大きな川と 新知識

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メタル虹 輝き交差 駅広場


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(パノラマ写真)
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60市境にある鷲別駅

 鷲別駅は登別市と室蘭市の市境の登別市鷲別町にある。鷲別の地名は鷲の生息する地に関係するのかと思うと、アイヌ語地名に漢字を当てはめている。駅の近くを流れる川も鷲別川である。二面のホームを持ち、ホーム間には跨線橋がある比較的広い駅である。駅舎は1996年に建てられたもので新しい。駅の横を道道107号が通っており、線路の下を潜り、歩道も線路の下の地下道となる。西隣駅は東室蘭駅で、鷲別駅から雪と氷の道を歩いてみた。

鷲別は 浪立つ川が 語源なり


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(パノラマ写真)

地下道の 入口部見え 駅舎横


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(パノラマ写真)
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61室蘭本線拠点駅の東室蘭駅

 室蘭本線と支線の分岐点になる拠点駅である。島式ホームが2面あり、乗り場は1番から5番まである。室蘭港とその周辺の工場群や中央卸売市場を控え、旅客駅の東には貨物駅もある。駅舎は新しくなり、旅客駅の東口と西口を結ぶ幅広のコンコースがあり「わたれーる」の愛称がつけられている。コンコースにはエレベータを利用して昇ることができ、自転車を押してゆく人の姿がある。コンコースの中央部に位置し、線路上に橋上駅舎がある。

乗り継ぎは 乗り場探して 拠点駅

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自転車を 押して渡りて 「わたれーる」


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(パノラマ写真)
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62長い屋根付きホームの輪西駅

 輪西駅は当初室蘭駅として開設され、西側に広がった市街地に室蘭駅が新設されて輪西駅に衣替えした。輪西駅には長いホームがあり、駅の始まりの北海道炭礦鉄道輪西製鉄所(現新日本鉄鐵室蘭製鐵所)から続いた繁栄時期の面影を残している。ホームの東端のところに無人の駅舎がある。線路の南側にある駅舎前に幹線道路が線路と並行して伸びている。線路の北側は国道36号で、道路に挟まれて線路と駅が肩身を狭くしている雰囲気である。

通過する ホームの外れ 駅舎見え

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賑わいの 記憶のホーム 屋根のあり


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(画面クリックでパノラマ写真)
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63室蘭線発祥の歴史を持つ御崎駅

 室蘭線は港と北海道の内陸部をつなぐ鉄道として建設され、その起点が現在の御崎駅近くにあった。室蘭港からの物資を運んで栄えた駅は無人駅となり、線路の西側(海側)は工場群、東側(山側)は住宅街になっている。「ここはどこの駅」というクイズをブログで続けていて、何も無い駅舎内のパノラマ写真を載せた。写真に天井近くに掲げられた油絵が写っており、瓢箪の絵に駅舎名が記されていた。かつて構内に瓢箪畑があったのを知った。

室蘭線 ここが発祥 御崎駅

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瓢箪絵 駅名有りて クイズ解


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(画像クリックでパノラマ写真)
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64語源と意味の欠片も繋がらない母恋駅

 駅名には地名が用いられ、北海道の場合地名はほとんどアイヌ語に漢字を当てはめている。この当てはめられた漢字は地名の元の意味とは無関係なのに、漢字の語感が一人歩きする。母恋はそのような代表格で、この駅に立てば、人によって異なる「母が恋しい」諸々のことが頭を掠めるのではなかろうか。改札無しの簡易委託駅の規模にしては跨線橋のある長い対面式のホームが延びている。パノラマ写真を撮る先に客が一人列車を待っていた。

母恋うる 欠片(かけら)有せず 駅語源


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(画面クリックでパノラマ写真)

パノラマに 人影のあり 列車待ち


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65ホームに鯨の絵のある室蘭駅

 東室蘭駅から分かれる室蘭支線は室蘭駅が終着駅となる。かつて室蘭港から積み出す石炭を運んだ鉄道駅の面影はなく、東室蘭駅管理の業務委託駅になっている。観光に力を入れているようで、列車が着くホームでは床の鯨の絵が目に入ってくる。室蘭の沖合いのイルカ・鯨ウオッチングが室蘭観光の目玉の一つである。駅前広場にも鯨の彫刻がある。外から見る室蘭新駅舎は、ガラス張りのオフィスの雰囲気で、駅舎内には土産物の売店がある。

先の無き 駅で出向かえ 鯨なり

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駅前の 景観重ね ガラス張り


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(パノラマ写真)
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100公園として保存されている旧室蘭駅舎

 旧室蘭駅舎とその周辺が公園として保存されており、公園名も「旧室蘭駅公園」である。公園にある説明板によれば、1897(明治30)年に輪西~室蘭間に鉄道が完成し、その後幌内炭鉱の石炭の積み出しのため室蘭~岩見沢間の鉄路の大動脈室蘭本線に発展していった。1997(平成9)年に旧駅舎は100年の歴史を閉じた。国内でも最古の木造駅舎は、国の登録文化財になり保存されている。駅舎内はホールとなっており、高速バスの待合室でもある。

百年の 歴史を背負う 駅舎なり


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石炭は 幻の荷で 旧駅舎


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66室蘭港に接する本輪西駅

 室蘭港の北側のJX日鉱日石エネルギーの製油工場が並んでいる近くに駅がある。鉄道による石油輸送の拠点になる駅で、室蘭港に沿って積み出し専用線を見ることができる。専用線の向こうには停泊中の貨物輸送船も見える。2011年まで業務委託駅であったが廃止され、現在は無人駅になっている。島式ホーム1面の2線が利用され、ホームと駅舎間には跨線橋がある。駅周辺の平地が少なく、小高い丘に形成された住宅街がホームからも見える。

本輪西 港に接し 専用線

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駅背後 丘に延びたり 住宅街


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(平面パノラマ写真)
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67トンネルに挟まれた崎守駅

 線路脇に無理矢理スペースを造り出して設けた駅である。線路の下を道道704号が通過し、駅ホームは高いところにあるので室蘭港を見晴らせる。この道道は崎守停車場線の呼称があり、総距離が0.9 kmしかないきわめて短い道路である。駅の山側のホームは崖の切り通し部分にあり、ホームから上り下り方向のトンネルが見える。両ホームは橋脚に設けられた連絡通路と階段でつながっている。駅舎は無く、以前あった待合室も撤去された。

眺め良き ホームの彼方 室蘭港

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トンネルが 上り下りで 口を開け


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(平面パノラマ写真)
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68昆布色の駅舎の黄金駅

 黄金駅は海岸沿いにあって、車窓から内浦湾の海が臨める。黄金の名前から砂金でも採れたところかと思うとそうではなく、アイヌ語の「オ・コンプ・シュベ」(川尻に昆布のある河口付近)から「黄金蘂」の当て字で、それが黄金に改名されたそうである。駅の前の浜で昆布が採れるとも思えないけれど、横板の木造の駅舎壁の色は昆布色に見えなくもない。海中に消波ブロックが見えており、駅に荒波が寄せてくるのを防ぐ備えのようである。

駅名の 黄金(こがね)の起源 昆布にあり


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(平面パノラマ写真)

駅守る 消波ブロック 海に延び

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69町名と異なる読みの稀府駅

 稀府駅舎は三角形を突き出した屋根で、駅舎離れしたデザインである。伊達市稀府(まれふ)町にあり駅名は「まれっぷ」である。町名と駅名が異なる読みの例は札幌にもあり、旧国鉄月寒駅は「つきさっぷ」であったが、現在の地名は「つきさむ」になっている。車窓から駅舎のガラス窓を通して駅前通が見える。その通りの先に山塊があり、稀府岳の張り出しだろう。室蘭本線は長和駅から稀府駅まで単線で、稀府駅から三河駅まで複線となる。

車窓から 喫茶店かと 駅舎見る

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駅名に 「まれっぷ」表記 稀府(まれふ)町

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70海が迫る北舟岡駅

 この駅は鉄道ファンには人気の駅のようである。人気の秘密は駅ホームに海が迫っていて、ホームからの眺めが船の甲板からのようであるためらしい。対面式のホームになっているけれど、海側の線路は退避線で普通には使われず、乗客がこのホームに降りることはない。もっぱら山側のホームが使われ、待合室の小屋がホームの近くにある。海側のホームに行こうと思えば跨線橋を利用する。跨線橋上からのパノラマ写真撮影を目論んでいる。

ホームには 客姿無く 海迫る


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(平面パノラマ写真)

海近き 家並みのあり 北舟岡


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(平面パノラマ写真)
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71回廊の雰囲気の伊達紋別駅舎

 明治の初期に伊達亘理藩の伊達邦成とその家臣団が入植して開拓を行ったことが伊達市の始まりである。駅は市中心部から少し離れた山下町にある。柱で回廊の造りと白壁の、開業時のものが手直しされた駅舎が現在も使われている。ホームは単式と島式が用いられており、両ホームをつなぐ跨線橋で行き来する。洞爺湖や有珠山方面の観光にも利用する駅である。この駅から長和駅方向に走る列車の車窓に、標高398 mの昭和新山が見えてくる。

回廊の 雰囲気出して 古駅舎

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窓外に 異様山容 流れたり

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72車窓から撮る長和駅

 車窓から列車が短時間停まる駅のパノラマ写真を撮る場合、座っている列車内の位置、列車の停まる位置で写真の構図が決まってくる。上手い具合に駅舎の全体が写るような場合もあれば、そうはならない場合もある。長和駅の車窓パノラマ写真撮影時は後者とも言え、駅舎はホームの柱に隠された格好になっている。ホームから見えるだろう有珠山も駅舎に隠されてしまっている。二面あるホーム間には構内踏切があり、乗降客がここを渡る。

車窓撮 構図選べず 長和駅


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(平面パノラマ写真)

構内の 踏切前に 屋根の立ち


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(平面パノラマ写真)
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73山のデザインのような有珠駅舎

 有珠が意味する事物は、地名を除いて無いようである。アイヌ語の「ウシ(湾)」に漢字を当てはめたといわれていて、駅の近くに有珠湾がある。駅は活火山の有珠山の麓にあるといってもよく、北海道新幹線のルートが室蘭線沿いではなく、長万部から小樽に抜けるものとなった経緯に、この活火山の爆発の懸念があった話を聞く。単式と島式の2面のホームで2線が利用されている。三角屋根を並べた駅舎は山をイメージしたデザインに思える。

有珠山を デザインしたか 尖り屋根

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平仮名見 駅名漢字 指で書き


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(平面パノラマ写真)
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74サミット記念碑のある洞爺駅

 北海道洞爺湖サミットが2008年7月に洞爺湖を見下ろすウィンザーホテルで開催された。参加国は日本、アメリカ、イギリス、ロシア、フランス、ドイツ、イタリア、カナダにEUである。これらの国々の国旗が洞爺駅の構内に立っている。待ち合わせで列車が停車すると、この旗の場所で記念撮影をする客がいる。夕刻の駅舎内は列車待ちの人が居て、パノラマ写真に撮ると旅の一瞬の情景が写し出される。それぞれの思いを秘めた客たちである。

サミットの 国の旗当て 列車待ち


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(画像クリックでパノラマ写真)

列車待つ 客の思いの 流れたり


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(画像クリックでパノラマ写真)
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75列車切り離しのある豊浦駅

 豊浦町は道央と道南を隔てる山塊が、内浦湾(噴火湾)に迫ったところの海沿いにある。この地理的関係から西からは長いトンネルを潜り、豊浦駅のホームから内浦湾が眺められる。駅構内の島式ホームの2線と対面式ホームの1線が利用され、真ん中の線はこの駅で列車の切り離しや、折り返し運転用の線になっている。苫小牧から乗った2両編成のワンマンカーの1両がこの駅で切り離し作業となり、作業時間を利用してパノラマ写真を撮った。

豊浦は 駅舎重なる 内浦湾

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切り離し 作業の合間 ホーム撮り


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(パノラマ写真)
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76名前を変えた大岸駅

 大岸駅は礼文華浜トンネルと大岸トンネルに挟まれた海沿いにある。駅ホームから海が見え、夏には海水浴客が遊ぶ。この地は以前小鉾岸(おふけし)と呼ばれていて、この難読の地名は大岸と改名され、駅名もそれに右習えとなる。ホームは2面2線となっていて、ホーム間は構内踏切で行き来する。構内踏切のところに、パラソル型の屋根が設置されている。一日、室蘭本線の上りと下りに乗って、車窓から大岸駅のパノラマ写真撮影である。

大岸の 文字壁にあり 駅舎なり


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(平面パノラマ写真)

冬の海 ホームの向こう 凪いで見え


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(平面パノラマ写真)
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77シンプルな駅舎の礼文駅

 礼文の漢字を目にすれば礼文島が思い浮かぶけれど、礼文駅があったとは知らなかった。アイヌ語の「レプン・ケプ」(崩れた岬)に由来すると知る。駅の所在地も豊浦町字礼文華(れぶんげ)である。単式と島式のホームで構内に3線があるので、無人駅にしては広い構内である。駅舎は格子のガラスドアと窓でシンプルであるけれど、雪景色に似合っている。この駅から西に行くと礼文華トンネルで、トンネルを抜けたところに秘境駅小幌がある。

シンプルな 駅舎生かして 雪景色


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隣駅 秘境駅なり 小幌駅
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78鉄道マニアが訪れる秘境駅小幌

 駅を訪ねて歩く鉄道マニアの間で秘境駅の全国ランキングがあり、第一位に室蘭本線の豊浦町小幌駅があがっている。秘境駅の評価の条件にはアクセスが困難なことがある。小幌駅に通じる道路がなく、停車する本数の少ない普通列車で行くのを除けば、沢道や崖道を歩くしかない。雪が少し降った11月の下旬に冬山登山かと思われる雰囲気の中をやっとの思いで小幌駅まで徒歩で行ってみた。ホームには鉄道マニアのカップルが列車待ちである。

礼文華(れぶんげ)の トンネル抜けて 秘境駅


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(画像クリックでパノラマ写真)

ホームには 鉄ちゃん鉄子 小幌駅

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79静狩トンネル手前にある静狩駅

 室蘭本線は長万部駅から内浦湾に沿って東北方向に延び、山塊にぶつかりトンネルに入る。このトンネルの入口の手前に静狩駅がある。アイヌ語で「山の手前」が「シリ・トゥカリ」で、これが静狩の語源である。静狩駅は単式と島式のホームがあり、構内踏切でつながっている。無人駅で、有人駅時代の駅舎の名残でかなり大きい。駅正面に延びる道を行くと海岸に沿った道に出る。海岸線の東側には幌扶斯山の山塊が海に落ちるのが目に入る。

静狩は 山の手前が 語源なり


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(パノラマ写真)

遮断機が 駅員になり 無人駅

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80広い構内の長万部駅

 函館行きの特急「北斗」に乗った時、列車の不調で長万部で動かなくなったことがある。次の特急に乗り換えるため、ホームに出てみると、2面4線の構内は広い。かつては瀬棚線の起点駅で、車両基地があり鉄道の一大拠点駅であった。その面影は長万部町の郷土資料室・鉄道の村で見ることができる。同町のマスコットキャラクターはカニ、ホタテ、アヤメを組み合わせた「まんべくん」で、その着ぐるみが駅ホームで乗降客にサービスである。

特急の 不調停止の 広き駅


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(パノラマ写真)

着ぐるみが ホームで挨拶 まんべくん


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(パノラマ写真)
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99鉄道グッズで埋まる長万部鉄道村

 長万部駅は函館本線室蘭本線の分岐駅で、鉄道の重要施設があった駅である。このような歴史的背景もあり、町や町民の思い入れが町民センターの内に「鉄道村」を作っている。郷土資料室と併設の無料の施設であり、鉄道愛好家なら充分楽しめる空間だろう。同センターの入口ホールにD51の動輪の一部と軌道自転車が展示されている。自転車というから足こぎかと思うと、発動機らしいものが付いており、人力で走らせるものではないようだ。

D51(でごいち)が 軌道自転車 後を追い


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(パノラマ写真)

乗客が ダルマストーブ スルメ焼く


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81貨車駅舎の二股駅

 二股の地名は大抵道が二股に分かれている場所に付けられている。二股駅の横を国道5号が延び、蕨岱駅に進めば道道842号が別れて行く。道の分岐点に二股橋が地図に記されており、昔ここで道が二股に分かれていて、そこからの命名らしい。道道に沿って二股渓谷が続き、ラジウム温泉宿がある。駅舎の方は貨車を作り変えたもので、乗降客も見あたらない。雪の季節、窓からカメラを出して撮ったパノラマ写真に雪のホームの駅舎があった。

二股と 名の付く駅の 貨車駅舎

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窓を開け 撮りたる駅舎 雪の中


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(平面パノラマ写真)
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82駅前に神社のある蕨岱駅

 蕨岱はアイヌ語のワルムベ・フル(蕨の丘)から命名されている。黒松内町との境目の長万部町側にある。待合所と言ったほうが適切と思われる駅舎は、車掌車を改造している。車窓から見る駅舎の周囲には人家は1,2軒で、線路と平行に国道5号が延びてはいるものの、秘境感のある駅である。駅前の赤い鳥居が眼に入り、これは蕨岱神社である。駅周囲の状況からして氏子が居るように思えないけれど、鳥居は朽ちてはおらず赤色が目立つ。

リサイクル 車両の生きて 駅舎なり

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蕨岱(わらびたい) 雪に鳥居の 赤目立ち


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(平面パノラマ写真)
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83ブナの木のある黒松内駅

 黒松内はアイヌ語の「クル・マッ・ナイ」、「和人の女のいる沢」が語源である。黒松内はブナの北限の地であると聞いていた。ブナは高さが30mにもなる落葉樹である。白神山地のブナ林は世界遺産に登録されている。現在は無人駅になっている黒松内駅のホームに、ブナの木の幹のサンプルが置かれてある。ブナの最北限林は黒松内町の北に位置する寿都町にあるのだが、黒松内町の方が知名度が高い。かつては黒松内から寿都鉄道が延びていた。

名の由来 和人の女 探したり

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(平面パノラマ写真)

ホームには ブナの木置かれ 黒松内


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84難読駅名の熱郛(ねっぷ)駅

 熱郛とは難読の地名である。アイヌ語のクンネネッベツ(黒い漂木のある川)からきているという説がある。元は歌棄(うたすつ)郡熱郛村であったものが、1955(昭和30)年に黒松内村、樽岸村の一部と合併し、三和村となり、その後黒松内町となっている。熱郛ホールの文字がある駅舎が線路脇にあった。最初は正しくは読めない歌棄は、今はその名が消えているけれど、江差追分に「忍路高島およびもないが せめて歌棄磯谷まで」と歌われている。

難読の 熱郛(ねっぷ)の読みを 反芻し

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歌にある 歌棄(うたすつ)の地に 線路延び


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(パノラマ写真)
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85雪の中のログハウスの目名駅

 この駅は1904(明治37)年に磯谷駅として開業し、翌年には目名駅に名前を変えた。目名は町の名前でもあり、現在は蘭越町目名町である。函館本線の単線区間で、室蘭本線災害時の迂回ルートのため目名駅に列車交換装置がある。雪景色の中の駅ホームには客の姿はなく、ログハウスの駅舎が目に付く。自動車で目名駅を訪れる機会があり、駅前広場から駅舎のパノラマ写真を撮ってみる。雪の多い土地で、駅舎の屋根に長棹の雪止めが見える。

ログハウス 客姿無く 目名の駅

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(パノラマ写真)

駅舎屋根 長棹雪止め 冬を越し


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86景観の良い蘭越駅

 列車待ちの時間があったので、蘭越駅のプラットホームから周囲の景観を眺めて写真に収める。この時期、雪を抱く山が眼前に広がり、山頂が平らな富士山のような山は蝦夷富士の別名もある羊蹄山である。羊蹄山と並ぶようにして見えるのはニセコアンヌプリだろう。蘭越駅は倶知安駅管理の簡易委託駅であり、朝に札幌行きの快速ニセコライナーが一本あり、その出発駅である。ほとんど見られなくなった硬券乗車券が手に入る駅でもある。

羊蹄も ニセコの山も 雪帽子

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硬券を 得たく思えど 時間なく


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87温泉施設に隣接する昆布駅

 駅名が昆布でも、山間で海草の昆布とは関係ない。アイヌ語でコンボ・ヌプリといわれた山に昆布岳の漢字を当てはめたのが地名となった。昆布川があり、駅舎の近くには蘭越町交流促進センター幽泉閣の町営温泉施設の昆布川温泉もある。ニセコ町には似た名の昆布温泉がある。駅舎は無人駅にしては立派なデザインである。駅ホームにフード付の立派な跨線橋が見え、これは駅から温泉施設に行くためのもので、雪の季節にはフードが役立つ。

山間で 昆布(こんぶ)の響き 耳残り

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跨線橋 フード役立ち 多雪駅


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(平面パノラマ写真)
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88カタカナ名のニセコ駅

 ニセコ駅は全国で最初にカタカナ表記になった駅である。町名が狩太町からニセコ町とカタカナ表記に変わったためである。道内でカタカナ表記の駅名はトマム駅がある。近年はオーストラリアから滞在型のスキー旅行客で賑わっているので、カタカナの町名が似合っている。道道66号が線路を跨ぐためのアーチ橋が駅ホームから見える。ニセコ駅に近づく時に、車窓から見える羊蹄山をカメラに収めると、窓の枠が額になった羊蹄が写っている。

雪ホーム 先に道道 アーチ橋


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(平面パノラマ写真)

列車窓 切り取る額に 羊蹄山
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89民宿を兼ねる比羅夫駅舎

 この駅舎は駅の宿・ひらふ、という民宿施設でもある。全国でも駅舎が民宿を兼ねているのはここだけだろう。宿屋の紹介をインターネットで見ると、丸木風呂や、駅のホームでのバーベキューの写真がある。駅は単なる通過地点と思っていたら、宿泊する場所でもあったのだ。民宿の客だろうか、列車に向かってカメラを向けている。雪の無い地方からの客には、駅舎をつぶさんばかりの積雪を背景にした列車の写真は良い記念になるのだろう。

降りる客 駅舎泊まるか 比羅夫駅

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列車撮る 近景駅舎 雪背負い


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(平面パノラマ写真)
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90観光の拠点駅の倶知安駅

 函館本線の小樽と長万部間の拠点駅の倶知安は、観光客で賑わう駅でもある。近年は海外からの客も多いようで、駅施設案内に英語の他に中国語やハングル表記が目立つ。改札口のところにプラスチックス製の雪ダルマが置かれていた。駅ホームには列をなした鐘が置かれていて、カリヨンかと思うと、これは「むかい鐘」の複製である。明治時代、客に列車の到着を知らせたもので、上り列車には二打、下り列車には三打が打ち鳴らされた。

ようこそと 溶けぬダルマが 客迎え


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(パノラマ写真)

カリヨンは むかい鐘なり 駅ホーム

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91旧岩内線起点駅だった小沢駅

 人名の連想で「おざわ」と呼びそうになるけれど、「こざわ」である。共和町小沢にあり、かつてこの駅から東の岩内駅まで岩内線が延びていた。この廃線にあった幌似駅は「男はつらいよ・望郷編」のロケ地にもなり、現在公園に移され保存されている。昔の小沢駅には岩内線を始め側線が多かったこともあり、古いながらも跨線橋は堂々としている。イベントでSL「ニセコ号」が走る時は、この跨線橋が鉄道マニアの撮影スポットになっている。

廃線の 始点駅なり 小沢駅

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堂々の 跨線橋上 雪積もり


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(平面パノラマ写真)
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92銀世界の中の銀山駅

 かつて北海道には多くの炭鉱と金属鉱山があった。函館本線の小沢駅と然別駅の間にある銀山駅も、銀鉱石が採掘された歴史が駅名として残っている。銀鉱石が採掘されていた頃は、銀山の名前から連想されるように、鉱山を中心にしてそれなりに羽振りの良い地域だったのだろう。1905(明治38)年に設置された古い駅であるけれど、今は無人の駅舎がひっそりとある。冬は銀世界の中に銀山の駅舎があって、雪の中に列車が停車している。

銀山と 羽振り良き名も 無人駅
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空も地も くすんだ色の 銀世界


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(クリックでパノラマ写真)
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93歴史のある然別駅

 然別の名を耳にすれば、十勝にある然別湖を真っ先に思い浮かべるだろう。アイヌ語で、「シ・カリ・ペツ」(自分が回る川、つまり曲がる川)に由来する。この駅は歴史があり、北海道鉄道の駅として開業したのが1902(明治35)年である。現在は無人駅ながら、保線用の引き込み線とこの駅発着の列車があると聞くと、歴史ある駅であることの証明になっている。駅舎は、夏は山荘風で、冬は線路近くにある雪に埋もれたスキー小屋のようである。

山小屋の 雰囲気出して 然別

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線路横 スキー小屋かと 歴史駅

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94メインストリートの見える仁木駅

 仁木は果樹園の広がる町である。季節になれば、リンゴやブドウの木を車窓から眺められる。町の名前は、この地に徳島県から入植し、開拓に貢献した仁木竹吉の名前から採られている。駅前から町のメインストリートが延びていて、列車の窓ガラス越しに町並みが見えてくる。かつて複線であった駅構内は単線となり、列車の折り返しは隣駅の然別で行われる。灰白色の空の下、駅も町も白色で塗りこめられ、緑の季節を思い出すのが難しい。

車窓越し 町並みの見え 仁木の駅

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灰白の 空に仁木駅 雪埋もれ


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(平面パノラマ写真)
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2022年01月17日

95ウィスキーの宣伝のある余市駅

 余市にはニッカウヰスキーの工場がある。駅舎に掲げられた同社の看板を見ると、会社の正式名は「イ」ではなく「ヰ」であることがわかる。たまに「井」の字が使われたりする。ニッカの名前は、元の会社名が「大日本果汁」で短縮した「日果」からきている。駅のプラットホームにウィスキーの熟成用樽が展示されていて、「ようこそ!果実・ウィスキーの里よいちへ」の文字が見える。雪の中に延びる線路を見ながら、ウィスキーの原酒がこの雪の中で眠っている事に思いを馳せる。

会社名 ヰの文字ありて 余市駅

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この雪に 埋もれて眠る ウィスキー

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96対称的造りの蘭島駅舎

 小樽市蘭島には海水浴場がある。昔は海水浴客が鉄道を利用して、夏のシーズンの蘭島駅は賑わった。今はマイカーが夏のレジャーの足になって、駅の賑わいは去った。駅舎は正面から見ると左右対称である。ホーム側から見ると対称は少し崩れるけれど、全体的には対称形である。ホームは対面式で2線ある。同じ駅舎でも夏と冬では雰囲気が異なる。足に自信があれば、駅から忍路(おしょろ)湾や忍路環状列石の史跡を歩いて散策できる。

海遊び 客は車か 駅静か

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蘭島は 雪に溶け込む 駅舎かな


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(パノラマ写真)
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97乗客の姿の見えない塩谷駅

 塩谷は漁港や海水浴場があり、集落は海沿いにある。しかし、駅は山の方向に上ったところにあり、駅の前を道道956号が延び、周囲に人家はあまりない。無人駅の駅舎があるものの乗降客の姿は無い。駅舎は西駅の蘭島駅と類似していて内部は椅子がある。ホームは相対式で、駅舎の向かい側のホームに下りると跨線橋を利用する。駅から坂道を歩いて国道5号に出る手前のゴロダの丘に伊藤整文学碑があり、ここからの塩谷の海の眺めが良い。

塩谷駅 座る客無き 無人駅
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跨線橋 渡りて駅舎 戸の閉まり


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98裕次郎の等身大写真のある小樽駅

 石原裕次郎と小樽の関係は、幼少の頃兄の慎太郎(前東京都知事)と小樽で過ごしたことにある。裕次郎の通った小学校は市内の稲穂小学校である。裕次郎の死後、思い出の品々を展示した裕次郎記念館が小樽港に開館した。裕次郎ホームの標識があるホームのはずれの方に、裕次郎の等身大の写真が立てられてある。観光客がわざわざこのホームまでやって来て、裕次郎の写真を撮っている。裕次郎ホームは愛称で、正式には4番ホームである。

裕次郎 案内名見え 小樽駅


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(画像クリックでパノラマ写真)

4番の ホームに人見え 裕次郎


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(画像クリックでパノラマ写真)
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