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2012年09月10日

懐古の浦河駅

荒海の 視界から消え 懐古駅

 浦河駅の線路と駅舎の佇まいは、この町に住んでいた半世紀前とほとんど変わっていない。変わったのは線路に沿った海岸線である。かつて線路際まで太平洋の荒波が寄せ、海の荒れた日には波しぶきがプラットホームまで飛んできていた。その海が埋め立てられ、駅から海を見ることが出来なくなっている。駅に駅留めで雑誌が送られてきて、高校からの帰り道毎日自転車にそれを積んで、小売店の我が家まで運んでいた。この店も消えてしまって、踏み切りだけが昔のままである。



(画像クリックでパノラマ写真)