2007年08月21日

まちむら農場

 インターネットで検索するとHPにこの農場の歴史が出てくる。創業者の顔写真があるのだが、創業者の名前がない。後に農場で手にしたパンフレットも農場のHPと同じ内容で、創業者の顔写真が載っていて農場創設の経緯が書かれているのに肝心の氏名がない。ちょっと変な感じがする。

 町村農場の創業者は町村敬貴で、町村金弥の長男である。金弥は札幌農学校二期生で、日本で「酪農の父」と呼ばれたエドウィン・ダンの指導を受け、北海道における酪農の基礎を築いた。敬貴は札幌農学校卒業後、アメリカ合衆国ウィスコンシン州で酪農の実際を学んで帰国し、一九一七年石狩町樽川村にあった父金弥の所有地に牧場を開いた。しかし、土地の条件等が悪く、江別の現在の旧町村牧場のあるところに一九二八年に新しく農場を開設することになる。
 
 一九九二年に同農場は江別市篠津に移転して現在に至っている。この農場には石狩川を跨ぐ新石狩大橋を渡って国道275号線からわき道に折れて行くのだが、この片側一車線は交通量が多くて、右折が困難である。右折で対向車の列が続くのでこちらが止まってしまうと、後続の車を止めてしまい渋滞の原因となる。

 まちむら農場は株式会社町村農場の一部で、訪問者に開放されていている。パーキング場や芝生の広場があって家族連れが休めるように造られている。乳製品の販売も行われていて、見学前にまずソフトクリームを賞味してみる。味は良い。

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 農場は酪農を主体にしているので、乳牛が飼われていて牛舎の近くまで行って牛を見ることができる。生まれて2,3日した牛が牛舎の外の囲いの中に入っているのをみることができる。これは訪れた客に対するサービスのためのようにも見える。

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 成牛も牛舎の中に居るのを外から見ることができる。成牛のいる牛舎は干草が敷かれているものがある一方で、床が泥や一部糞と思われるものもあり、きれいなものではない。臭いもきつい。

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 酪農は常に環境問題が背後に控えている。都市近郊での酪農業ではそれが目立ってくる。近代の酪農業ではコンピュータによる個体管理などが行われ、効率化のための設備投資が大きくなってくる。これに対して、設備投資を最小限にとどめ、牛を放し飼いにして、糞尿の管理さえも行わず自然に任せる蹄耕法と呼ばれる酪農法もある。この方法は環境問題もあり、都市の近郊では成り立たないだろう。

 牛の糞尿管理から、乳製品を作る時の排水管理、臭いの問題等々酪農業を都会に接した場所で行う場合の問題は色々あるのではなかろうか。これらの問題については関係者に聞いてみたことがないので、秘境の領域になっている。

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