2007年09月23日

四季のみちのホタル

 北電の江別火力発電所が稼動していた時、ここに石炭を運び込む石炭車の引き込み線がJR江別駅と高砂駅の中間ぐらいのところから分岐してあり、スイッチバックで石炭車が引き込み線へと導かれた。この石炭車は公園の中に展示されている。近くには火力発電に利用されたタービンや電気の遮断機なども展示されている。

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 火力発電所が閉鎖されて、この引き込み線も廃止となった。その線路跡が「四季のみち」の公園となっている。引き込み線の跡であるため、この公園は遊歩道の趣の細長く伸びる公園で、春、夏、秋、冬のゾーンに分けられている。前述の石炭車は秋のゾーンに置かれている。

 現在のJRの線路から国道12号線を横切るあたりまでは春のゾーンで、国道を横切り江別市立病院横辺りまでが夏のゾーンである。このゾーンは夏のテーマに合わせてヘイケボタルの繁殖地として整備と保護が行われている。このこともあって、四季のみちの歩道はアスファルト舗装なのに、ホタルの道の区間のみ枕木が敷き詰められている。

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 ホタルの一生の説明板を読むと、産卵は自然の草の根元や苔が選ばれるので、夏の間は道の両側の草は刈らないでおくのだそうである。ホタルの成虫は光を発するのに、成虫も幼虫も他の光は苦手らしく、この辺りは夜間なるべく暗くしている。ホタルの光を見るためとはいえ、暗く草が生い茂ったこの道を暗闇のなかで歩くのはちょっと怖いのではなかろうか。ただし、実際に歩いたことはないので分からない。

 ホタルの幼虫は水の中で生活し冬を越し、蛹になり、成虫となる。成虫になってからは水しか飲まず、2週間ほどの寿命で産卵を行い死んでしまう。ホタルの光を見ることができるのはこの成虫が生きている2週間の間と思うと、その機会を捉えるのはなかなか難しそうである。残念ながら、この夏のゾーンでホタルが光っているのは実際に目にしていない。ホタルが光を発するのを見ないと、この秘境の記述も画龍点睛を欠いていることになる。来年の夏には見られるだろうか、と思いながらのレポートである。

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 夏のゾーンの市立病院横には黒川晃彦の「ワンモア・タイム」の題がついた、サキソホーンを演奏する人物像が椅子に座って置かれていた。なかなかユーモラスな像である。像の横には人工の水辺が造られていて、最初通り過ぎた時には誰も居なかったのに、戻る時には女子生徒が素足になって水辺で語り合っていた。夏も過ぎようとしている土曜日の午前中である。

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comments

のどかな風景の写真、そして解説。
いいですね。
ゆっくり散策しながら、秘境を発見、といきたいものです。

  • kazuky
  • 2007年09月26日 08:38

Lazukyさん、ブログは見ています(毎日欠かさず書いていますね)。責任ある立場で、秘境探検もままならないでしょうが、もし何か発見したら掲示板に投稿をどうぞ。

  • 探検隊長
  • 2007年09月26日 09:34