2007年10月17日
平成の 名を冠するや 新並木
道新文化教室の「札幌の秘境を歩く」講座は昨日(10月17日)が第3回目で、北大の北側の遺跡庭園コースとなりました。歩いた場所で、写真を撮ったものから三ヵ所ばかり。「平成のポプラ並木」は大きくなっていました。歩いた時、具合良く晴れた秋空にポプラが若木の枝を伸ばしていました。
この平成のポプラ並木の真っ直ぐ遠方に三角山が見え、三角山の解説を少ししたら、三角山をボランティアで常時パトロールしている方が受講者に居られ、受講者の素性が皆目分からない現状では、下手な解説もできない、といったところです。
話は前後して、恵迪寮歌碑の前から出発したのですが、長い間歌碑の文字が読めなくなっていたこの歌碑は(その状況は「札幌秘境100選」に載せてあります)、恵迪寮百年記念行事で新しくなっていました。
寮歌碑の近くの、今や「恵迪の森」と命名されている原始林に[恵迪吉従逆凶惟影響]の文字の刻まれた恵迪寮碑があります。この 『書経』より採られた一節から寮名「恵迪」が生まれたとのことで、この一節は、「迪(みち)に恵(したが)えば吉、逆に従えば凶、惟(こ)れ影響」と読み、解釈としては「天の道に則っていれば吉であり、そうでなければ凶となる。これは形あるものには影が現れ、音には響きが生ずるように、瞬時に、しかも確実に結果となって現出するものである。」 が定説である、との解説を見つけて、受講者に披露しました。
私が関係した「楡影寮閉寮記念碑」も見学対象で、こちらは雑草が多くなっていた点を除けば、「札幌秘境100選」に載せてある写真のものと変ってはいませんでした。
- by 秘境探検隊長
- at 23:58
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