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2007年10月30日

像名の無い金次郎像

 北広島市の西部小学校の校庭に金次郎像があるというので見に行くことにする。地図には輪厚(わっつ)地区の国道36号線沿いに小学校が記されていて、その辺りを車でうろうろするのだが、学校が無い。国道沿いのコンビニに寄って聞いてみる。国道を挟んで、コンビニの反対側が地図にある西部小学校であった。小学校は移転していたのである。

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 新しい小学校の所在地を聞いて広島輪厚通に面した学校の正面まで行くと、校舎に向かって置かれた金次郎像があった。近寄ってみると、金次郎像を載せている軟石でできた台の部分にかつてあったと思われる「二宮尊徳像」あるいは「二宮金次郎像」あるいは「・・・」の像名の部分が削られている。

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 金次郎像の方は1937年の12月に序幕式が行われたとインターネットでみつけたので、古い物のはずなのに、像は光っていて古びた感じがしない。色からして陶製にも見える。しかし、陶器なら壊れもせず70年近くも持つのが信じられない。中はコンクリートで、表面に塗料を吹き付けているのかな、とも考えてみるけれどこの方面の知識がないので分からない。

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 この小学校の先生に尋ねたら少しは分かるかと、職員室に顔を出して、居合わせた先生に聞いてみる。この金次郎像は先生たちにも気にかけられない存在のようで、像の材料が何であるか全く知らないとのことである。像名の部分が無いのも、移転前からそうなっていて、そのまま移しただけということで、これについても何の情報を得られなかった。

 話はそれるけれど、最近の新しい学校はセキュリティがしっかりとしているようで、帰ろうとドアを押して外に出ようとするのに出られない。先生が背後に居て、下校時の生徒にドアを開けてあげなさいと指示して、生徒がドアを開くボタンを押してドアを開けてくれる。はて、入る時はどうしては入れたのだろうかと、疑問が頭をかすめた。

 この最新技術を利用した西部小学校の新校舎は2005年の12月に落成している。坂を利用して建てられていて、広島輪厚通の正面からみると1階建てのこじんまりした校舎と思っていると、坂を下ったところにあるグラウンド側からみると大きな洒落た校舎であったのが印象に残った。

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