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2008年06月03日

アトリエ陶・風の村

 地図で江別市の元野幌を見ていると、道道110号線沿いに「土器土器工房」・「アトリエ陶」というのが目に留まった。インターネットで検索すると、陶芸教室や体験農業、子供達を集めてのキャンプなどを行っている「風の村」と紹介されている。面白そうなので見に行くことにする。

 携行バッグに自転車を入れてJR大麻駅で降り、3番通を野幌方向に走る。JR野幌駅から真っ直ぐ伸びる8丁目線にぶつかってから元野幌の方に曲がり、110号線の交差点を右折して少し進むとこの工房が現れる。月曜日で駐車場に車が1台あるだけで、人気のない建屋のギャラリー部分に入ってみる。陶器の作品が並んでいるだけである。

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 奥に人がいたのでこの工房の関係者だろうと話かけてみる。体験陶芸というのをやっているとのことで、陶芸が初めての人にロクロを回してもらい2時間ぐらいで陶器の形を粘土で作ってもらう。底の部分の処理と乾燥、釉薬塗りは工房の方で行い、さらに焼き上げて、完成品が出来たら当人に渡すシステムだそうである。

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 電動のロクロを使うのかと思っていたら、手回しのロクロを使った方が形を作る上で練習になるそうで、手動のロクロが台の下に並んでいた。動いていない電動のロクロが置かれた窓際に、飼い犬が座っていて、窓にはこの犬をデザインしたらしいステンドグラスが飾ってあった。

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 この工房は農地を保有していて、体験農業や貸し農園も行っているとのことである。農業も陶芸も物を作るという点では同じで、物作りを子供達に体験してもらうために子供陶芸教室やキャンプを行っているとのことである。

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 話を聞いているうちに、話をしている人がこの工房の主であり、後でもらった名刺から金井正治氏なのだと知る。かなり話してから、金井氏が筆者に「○○先生ではありませんか」と聞いてくる。もう四半世紀近くも昔に、金井氏はソード電算機のPIPSという簡易言語を用いて、勤めていた会社の事務処理を手がけていた。その頃、筆者がPIPSのSTVラジオ講座で話していた記憶がある、と話題は陶芸から情報処理に飛んだのにはびっくり仰天である。どこで昔の人が今に顔を出すのか分からないものである。そのソードの会社本体も札幌の販売会社も、今はない。

 金井氏からは同氏の作品のカップをひとつ頂いて、昔の“土器土器(ドキドキ)”の記憶を呼び覚まさせてくれた工房を辞した。

comments

奇遇ですね。ステキな再会を果たされたのですね!
私も工房を一度お尋ねしたことがあります。また風に吹かれに行きたいです。

  • kazuky
  • 2008年06月03日 06:08

 世の中奇遇はあるものです。でも、ちょっと時間と場所がずれていたら奇遇になっただろう、未奇遇というのも多分あるのでしょう。運命的出会いもあれば、運命的すれ違いもあって、運命論者と不条理論者が必然、いや偶然とお互い譲らないことになります。はて、何の話をしているのやら。

  • 探検隊長
  • 2008年06月03日 14:02
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