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2008年09月26日

SLのある広場

 琴似発寒川に沿って、函館本線から下手稲通まで農試公園が広がる。この公園が始まる琴似月寒川に架かる寒月橋のところに農試公園の看板がある。この看板には農試公園の見所や遊び場をデザインしたレリーフがついている。鯨のデザインは「ちゃぷちゃぷ広場」にある鯨のオブジェである。SLの方は園内にあるSLを意味している。

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 農試公園に入って、サイクリング用に造られた小さな丘の近くに化粧直しをされたSLが置かれている。このSLは「デゴイチ」と呼ばれたD51形である。このSLは主に貨物輸送のため一九三六年に設計され、機関車として作られた数が最も生産台数が多いものとなった。

 昔の子供だった頃、SLの運転席に乗せてもらったかすかな記憶がある。運転手とボイラーマン役の運転助手の二人乗りではなかったと思うのだが、運転助手が釜のふたをすばやく開けて石炭を釜の中に投げ入れる。この時、釜の中の石炭が万遍なく行き渡って蒸気を作る効率を高めるように石炭を投げ込むのがコツだとかの話を聞いたような記憶がある。この石炭投げ入れ作業は結構きつい仕事であったはずである。

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 D51形の先輩格のSLに「クンロク」あるいは「キューロク」と呼ばれた形式のものがある。サッポロビール園にあるSLはこの形のもので、一九一四年に川崎造船所で作られている。日本における大量生産されたSLの最初のもので、ビール園に置かれているSLには「9643」のプレートが取り付けられている。

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 このSLの近くにはカブト煙突の実物大のものがある。これはビールを作る過程で大麦を発酵させる塔の熱を風向きに対応させ効率良く逃がすためのものである。当然雨水が入らないようにする役目も持っている。西洋の騎士のかぶる兜に似ているのでこの名前がついている。

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 JR苗穂駅が見えるところの道に沿った広場にD51の車輪が置かれてある。動輪軸と表示があったので、両方の車輪も合わせてだろうが重さが二三六〇kg、直径一四〇cmとあるから大きくて重いものである。この車輪をいくつも並べたSLが煙を吐きながら走る姿を想像すると、SLファンならずとも心躍るものであろう。

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 かつて北大の構内には暖房用の石炭の貯炭所があった。ここにSLに曳かれた石炭車が通過していて、その線路跡が現在は真直ぐな道路になっている。学生であった頃、この石炭列車を見た記憶ははっきりしないのだが、寮の暖房の石炭が不足してくると、線路沿いを歩いて石炭車からこぼれ落ちた石炭をバケツに拾い集めた記憶はある。遠い昔の話である。

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