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2010年12月02日

小野幌神社の壁掛け獅子

 国道12号がもみじ台通と交差する辺りの国道沿いに小高い場所があり、ここが小野幌神社の境内になる。境内にある由来を読むと、創祀の確かな記録はなく、小さな祠が建てられ、1905(明治38)年新しい社殿を建立して、誉田別尊を祀るようになった。地域の中心が国道付近になり、これを機に1934(昭和9)年現在地に社殿を新築して移転している。1949(昭和24)年には下野幌地区大沢神社と合併し、倉稲魂命を合祀している。現在の拝殿と社務所は1988(昭和63)年に新築されている。
 国道12号に沿う歩道から石段を登ると鳥居があり、鳥居をくぐって境内に入る。境内には「小野幌百年之碑」があるけれど、社殿を除けば、これといって目立つ神社の建造物はない。狛犬も見当たらない。明神造りの神社の入口のところに近寄って、社名の書かれた額を見上げると、社殿正面の妻壁のところに阿吽の獅子の面が掛けられている。

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 獅子と狛犬は同義の場合があり、この壁掛け獅子は壁掛け狛犬でもある。立体の狛犬を平面に近づけた作りにしている。これなら場所を取らずに、狭い境内ではイベント時のスペースが取れるのでよいかもしれない。壁掛けも絵にしてしまえばさらに狛犬の簡素化につながる。それでは物淋しいなら、ホログラムにして、立体的に見える2次元パネルという手もある。ホログラムの狛犬は日本広しといえどもないだろうから、第一番目に制作して社殿の壁に取り付けたら話題性があり、見物客がやって来ること請け合いである。

妻壁に 獅子面ありて 社殿なり

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獅子面が 狛犬役で 睨みおり

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 高い境内から国道を見下ろすと、ひっきりなしに自動車が行き来して、札幌と道央を結ぶ幹線道路であることがわかる。この辺りでは国道とJR函館本線が並行して走っており、神社の北側方向には小野津幌川を越してからJR森林公園駅がある。そこはもう札幌市と江別市の市境になっている。

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