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2010年12月07日

神社もどきの本陣狸大明神社

 札幌で一番歴史のある商店街の狸小路に神社もどきがある。狸小路設立100周年を記念して、1973年設置されている。当初は4丁目にあったものが、5丁目のJRA場外馬券売り場横に移転し、現在に至っている。神社なら像にして置かれる動物は狛犬、場合によっては獅子、狐であるけれど、狸小路なので狸の像が置かれている。祭神は社名の本陣狸大明神ということになる。
 狸小路の名がついたのは、明治初期狸小路の場所で商いが行われた頃、実際に狸が出没したためという説、私娼等が現れ客を騙したから、という説などがある。商店街に狸の名前がつけば、商店街に置かれた神社も祭りも狸が冠せられたものになる。夏には「狸まつり」が行われ、祭りを盛り上げるため、アーケード街の通路の上に大きな狸のバルーンが上げられる。

飛ぶ狸 祭りの主役 夏商戦

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 狸神社もどきの方には狸の形をした「狸水かけ狸地蔵」が置かれていて、地蔵の背後に「狸地蔵八徳」の立て札がある。頭、目と鼻、肩と胸、腹、(狸の持つ)通帳、杖、金(玉)、尻尾に触れると、それぞれ御利益があると説明が書かれている。神社同様おみくじもあって、1回20円で引くことができる。近年は外国人観光客が多いせいか、英語、中国語(簡体字と繁体字)でおみくじの説明もある。おみくじ代が「請求」となって表示されているのを見ると、商店街の神社もどきの本領発揮である。

水掛けて 得る御利益の 狸像

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お参りの 人立ち寄りて 師走なり

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