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2010年12月26日

機械場神社であった滝野神社

 道道341号で、国営滝野すずらん公園内にあるアシリベツの滝近くにさしかかる所で、道道沿いに神社の境内がある。鳥居があり。石段を登ると参道が社殿まで続いている。道道の傍にあるとはいえ、森の中の神社の雰囲気である。神社の由来を簡単に記した石板がある。読んでみると、神社は明治43(1910)年の創祀で、アシリベツの滝の東北50 m のところに位置して、村民50戸余りが機械場神社として天照大神、倉稲魂神、大山祇神の三大神を祀った。昭和57(1982)年に国営公園の開設に伴い、現在地移転している。
 説明板に記された機械場神社の名前にある機械場とは、札幌本府の建設に必要となった材木を滝野の地で生産するため、水車動力式の製材機械をアメリカから輸入して建設した、厚別水車機械所を指している。

社名から 機械場消え 滝野の地

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 社殿は神明造であるけれど、千木や鰹木がない。狛犬もみあたらず、灯篭が一対あるだけである。参道の横手に石碑や石仏が置かれてある。大きく「開拓紀念碑」の文字が彫られ、横に小さく開拓創始者阿部仁太郎翁ときざまれた記念碑は1913(大正2)年に建立されたものである。 
 波切りの剣を持ち、火炎を背負った不動明王の石仏がある。神社なのに真言宗の護り神が鎮座するのは神仏混淆の流れを汲むのだろうかと考える。不動明王の傍には三面の顔に馬の頭のついた石仏がある。馬の頭があるので、これは馬頭観音だろう。解けた雪が石仏を濡らしていた。

火炎負い 山火事注意 明王像

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雪濡れの 馬頭観音 怒り顔

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