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2011年01月15日

力石のある福住厳島神社

 地下鉄東豊線の始点駅の福住駅から南方向に福住中央通が延びている。この通りと羊ヶ丘通が交わるところにこの神社がある。鳥居と社殿があり、由緒を書いたプレートが設置されている。それによると、創祀は1884(明治17)年に広島県厳島神社と稲荷神社の二神を祀ったことに始まっており、1903(明治36)年に諸事情で月寒神社になった。本家の厳島神社と名前が一緒にならないように、社名に冠されている福住の地区名は、1944(昭和19)年に生まれている。
 現在の神社は、1992(平成4)年改めて広島県厳島神社、札幌伏見稲荷神社、さらに1996(平成8)年京都北野天満宮より分霊を受け、祭神としている。現存する社殿は1900(明治33)年の建立で、改修部分はあるけれど、福住地区の最古の建物である。境内に隣接して開拓記念館があり、地区の歴史を語る展示物が並べられている。

新しき 造作も見えて 地区最古

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 境内には狛犬も居らず、これはといって目に留まるものはない。そんなところに、「とよひらふるさと再発見」の指定を受けた力石があった。明治時代に作られた各種青年の団体の行事での力比べに使われた石である。石の表面に二十八貫の文字があるので、105 kgの重さである。この重量の石を持ち上げられるものかと思って見ると、力石の台座のところに、肩まで持ち上げに成功した人の名前が刻まれている。力持ちが居たものである。

石一つ 力比べの 娯楽なり

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