Search


Archives

2011年06月03日

歩道脇に咲くクサノオウ(瘡の王)

 車道と分離された歩道に鉄骨の土留めがあって、その鉄骨の下のところから茎を伸ばして黄色い花が咲いている。クサノオウである。ケシ科の花で、アルカロイド成分を含み毒草である。毒草は使い方次第で薬草にもなり、民間療法でも用いられてきた。名前の「瘡の王」の由来はいくつかあり、ちぎると黄色い液を出すので「草の黄」、皮膚病に効くので「瘡の王」などがある。歩道脇の雑草もあまり見られないところに成長しているところを見ると、生命力のある花のようである。

鉄骨を 玉座の背にし 瘡の王

%E9%89%84%E9%AA%A8%E3%82%92%E3%80%80%E7%8E%89%E5%BA%A7%E3%81%AE%E8%83%8C%E3%81%AB%E3%81%97%E3%80%80%E7%98%A1%E3%81%AE%E7%8E%8BA.jpg

黄(おう)の花 赤錆色が 似合いたり

%E9%BB%84%EF%BC%88%E3%81%8A%E3%81%86%EF%BC%89%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%80%80%E8%B5%A4%E9%8C%86%E8%89%B2%E3%81%8C%E3%80%80%E4%BC%BC%E5%90%88%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%8AA.jpg

comments

コメントを入力してください
クサノオウは、見たことがあるように思いますが、アルカロイドを含む毒草であり、薬草でもあることは知りませんでした。
アルカロイドとは学術的には貴重な含窒素天然有機化合物の総称であるのに、一般的常識では物騒な毒物のイメージが先に立つものが多く、花としても敬遠しがちですが、貴重な薬剤やカフエインやビタミンやアミノ酸など、非常に有用な成分は多く、使い方次第では毒にもなり、薬にもなると云われる理由ですが、薬としての有効量と禁忌領域としての中毒量との境界が判然とせず、自制心や抑制心発揮が困難であることが「君子危うきに近寄らず」として敬遠されているように思いますが、より良いQ・Lのためには勿体無い事と思います。
花の世界豆本seriesは、今後新しい局面を迎えるような期待と予感が致します。

  • 伊東 裕
  • 2011年06月03日 12:18

 花や植物には全く門外漢でしたが、最近は少しずつ花の実物と名前が一致するようになってきました。しかし、花の性質や特性にはお手上げで、インターネットで仕入れた知識をコピーしている状況です。アルカロイドも言葉は聞いていても、結びつく知識は皆無の有様です。

  • 探検隊長
  • 2011年06月03日 17:07
comment form
comment form