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2011年10月02日

歌を口ずさんでしまうオケラ

 「手のひらを太陽に」の歌詞の中に「ミミズだって、オケラだって、アメンボだって」の一節がある。ここでミミズとオケラが並べられているのは自然である。どちらも土の中で暮らしているからである。秋に入って、猫の額ほどの畑を掘り起こしていたらオケラが出てきた。歌詞にあるオケラは通称で、ケラが種の名前でコオロギの仲間になる。翅があって、これを擦り合わせて発音器にし、コオロギと同様に鳴く。手の中に入れると、かなり強い力で指の間に潜り込もうとして面白い。

堀り出され 戸惑うケラを 間近撮り

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楽師ケラ 楽器の翅(はね)の 披露なり

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ケラは私にとって釣りキチの頃一番身近で一番親しい虫でした。
プログの通り、捕まえて両手の中に入れると、かなり強い力で指の間に潜り込もうとする感触が突然鮮明に甦りました。
家のすぐ近くを流れる石狩川が遊び場所でしたから、川釣りに明け暮れており、餌のミミズを探して家から50メートル四方位の住宅裏のドブは総て掘り返していて、この虫の棲み家もミミズと同じようにドブ近くの土の中でした。
見かけとは裏腹に、土を掘り進む強靭な前足に危害性はなく、キバとか毒針や毒液などの攻撃用とか防衛機能の備えも全く無く、地中生活にも関わらず不思議にも体全体がスベスベしており、秘境的で平和的な生き物です。

  • 伊東 裕
  • 2011年10月02日 12:03

 オケラは写真を撮って、少し遊んで土に戻してやりましたが、土に潜ることの速いこと、とんでもない者に捕まったといわんばかりでした。あのオケラ、土の中で一息ついていることでしょう。

  • ブログ子
  • 2011年10月02日 13:37
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