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2011年10月02日

第一農場の秋の収穫作業

 北大のキャンパスは大都会札幌の商業地区や住宅地に囲まれてある。このキャンパスの大部分を第一農場が占めている。農場は哺場であり、実験のための農作物や家畜のための飼料作物が植えられている。秋にはこれらの作物の収穫が行われ、その風景は農村そのもので、大都会の中心部近くに広がる景観とは思えない。9月の終わりには一面の黄色の中で穂稲刈りが行われ、稲束が積まれている。農場にある北大の景観のシンボル的存在のポプラ並木が、伝統の農学の作業の横に控える。

学府内 黄金に染まり 哺場(ほじょう)なり

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伝統は ポプラ並木と 農作業

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北海道大学が札幌農学校として発祥したことからも、キャンバス内の穂場とかポプラ並木の存在は当然としても都心から僅かな徒歩の近距離に有るだけでも都市秘境の存在価値は充分にあります。
この第一農場へは今年8月にプログに載ったひまわりを見に出かけたのですが一足遅く刈り取り終了後であった思い出の深い場所です。
実は今朝のプログのポプラ並木を背にして農作業中の右側後方に稲穂のハサ掛け乾燥中の光景を発見し、タイムスリップしたような衝撃を受けました。
戦時中に旧制中学校から農家へ分散泊り込みの援農作業の中でも稲穂のハサ掛け作業は、貴重な月明かりの夜には遅くまで続けた最もキツイ作業で、懐かしい思い出です。
現在は籾の乾燥は100%火力が中心で「ハサ掛け乾燥」は既にこの言葉さえ失われておりますから、保存性と食味を高める伝統的な太陽光の利用方法ではありますが,それにしても日本人の活力の源泉である米について、ハサ掛け乾燥の農作業の伝統を今に伝える現実には驚嘆しました。
総合博物館のアインシュタインドームの3階の四面に飾られているキャンバスの朝・昼・夕・夜を表わす陶製レリーフの説明には「北大で行われている研究と教育には昼も夜も無い]と,建学の精神を述べておりますから、当然と言えば当然なのかも知れません。
今朝の一枚は、これまでの秘境爪句の中でも最高級の秘境に遭遇したような感激です。

  • i伊東 裕
  • 2011年10月02日 19:11

伊東さん 子供の頃、稲作農家で稲束を掛け干しているのを目にしていましたが、ハサ掛けと呼ばれていたのは知りませんでした。ハサ掛けによる天日で乾燥させた米は美味しいといわれているのは、ハサ掛けの期間中にも米が熟するからだという解説を読みました。ならば完熟してから刈り取り、機械乾燥でもよいことになりますが、諸々の事情で完熟手前で刈り取ることになるようです。
 ハサ掛けの欠点としては、米の品質が天候に左右されることで、第一農場でみたハサ掛けにはビニールの覆いが見られ、これもハサ掛けの品質を落とさないための研究の一環なのかと、農作業の知識が皆無のところで考えています。

  • ブログ子
  • 2011年10月02日 20:20
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