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2013年12月12日

HPFhito20・役員室廊下での北海道新聞社専務岡田実氏

 筆者は以前に北海道新聞の夕刊コラム「魚眼図」や朝刊に掲載される「朝の食卓」の執筆者であったことがある。さらに同社出版センター(以前は出版局)から都市秘境に関する本も出版しており、北海道新聞社はご縁のある新聞社である。同社の顔見知りは新聞記者や編集者といったところで、新聞社の上層部とは仕事の上で知り合いになる機会はなかった。
 札幌市内の都心部のホテルで月1回行われる朝食会のメンバーに北海道新聞社専務の岡田実氏がおられ、講師で新聞の将来に関するお話をされたことがあった。来年(2014年)春に予定されている消費税アップで、3千円台にかろうじて留まっている購読料が、消費税をそのまま上積みすると4千円台になってしまう。この値上げの心理的効果が大きく、販売部数減少に拍車がかかるのではないか、との心配を吐露されていた。
 その岡田氏にパノラマ写真の説明するため、役員応接室に出向く機会があった。前から役員室のフロアには彫刻や絵画の美術品があると漏れ聞いていたので、それを取材するのも訪問の目的に加えて出かけた。役員室のあるフロアに入るのは今回が初めてである。
 役員室につながる廊下部分は広く彫刻が並んでいる。応接室にも佐藤忠良や安田侃の作品が置かれてある。岡田氏や各部局の責任者が並んで座っているところでパソコンやスマホを使ってパノラマ写真の説明を行う。部屋に入ってすぐにパノラマ写真の説明に入ったので、彫刻や絵の取材をする余裕は無かった。
 新聞が技術革新で抱え込んでいる課題として、紙の新聞と電子新聞の棲み分けをどのように行っていくかがある。多分紙と電子のハイブリッド新聞が現れてきて、パノラマ写真などもそれを補強する技術の一つではなかろうか、等の説明を行った。説明のついでに筆者の人間三脚方式のパノラマ写真撮影の実演を行う。
 帰りがけに役員室がつながるフロアで岡田氏を入れたパノラマ写真を撮る。筆者の話を聞いてもらった小野秀司氏、佐藤淳治氏、山本潤氏らもパノラマ写真に写っている。今回はパノラマ写真に関する話で精一杯で、フロアに並んでいた彫刻や絵画の取材は出来ず仕舞いであった。次の機会があれば、これらの作品に近寄ってパノラマ写真撮影を行ってみたいものだと思った。


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(役員室前廊下での岡田実氏)

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消費税アップが販売部数減少に繋がらないかとのご懸念について生粋の道産子の感想の一端です。
確かにアベノミックスの経済効果が北海道の隅々まで染み渡るかどうかは、高橋知事も懸念しているところですから尚更と思います。
現在の1ヶ月当り朝・夕刊購読料¥3,925が消費税込みで4千円を超すことの心理的な抵抗感は避けられないかも知れません。
しかし、このところ円安が急加速しており経済情勢が明らかにインフレ軌道に乗ってきたからには、販売店の配達コストの上昇は避けられず、ご心配はご尤もです。
翻って私が研究資金枯渇に対応して在職中からの数種類の経済専門誌・紙の購読を逐次中止して現在道新1紙に絞り込んでいる経緯を考えますと、確かな事情と理由があります。
金融機関に在職中は転勤が多く、単身生活では、道新購読料はさらに重複しておりました。
職務柄、経済関係以外にも、融資審査に必要なあらゆる分野の情報が必須であり、私の場合は書架は新聞はじめ専門誌の切り抜きで占められており、年金生活の現在も習慣として継続しております。
退職後は注目するニュース分野に変化はありますが,今や特定秘密保護法強行採決をはじめ、政府関係者の強引な発言や、TPP交渉に至っては当初から先が見え透いており、今朝の道新にユースでは北海道での日米合同上陸演習とオスプレイ配属が載って居り、大きな懸念であります。
中央紙と地方紙とでは、視点の違いこそありますが、掲載されている国際ニユースは、共同通信配信であり、さして変わりなく、支障は有りません。
重要なことは、新聞ニユース記事への取捨選択への個人の価値観と努力如何であり、テレビ番組も重要ですが、科学分野のスクラップ紙ベース情報は、如何なる情報にも勝るとの確信です。
特に在職46年間は全て道内であり、道新ならではの情報価値は揺るぎません。
中央紙からの購読勧誘攻勢は凄まじく、防戦一方ですが、道新1紙のみと言う謝絶口実は強く、販売店の親切さが続く限り、値上げはあっても変更は考えられません。

  • 伊東 裕
  • 2013年12月14日 14:42

 最近はインターネットでもニュースは読めますので、新聞の購読者は減ってきています。各新聞社でもその傾向に何とか歯止めをかけたいところです。

  • ブログ子
  • 2013年12月14日 20:22
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