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2013年12月23日

HPFhito28・円山動物園のカリスマ飼育員本田直也氏

 NHKの番組「つながる@北カフェ」のコーナー番組「札幌ハコモノ探検」のコメンテータを務めていたことがあった。番組の何回か目に札幌円山動物園が探検先となり、「は虫類・両生類館」を取材した。この時取材に応じてくれたのが飼育員の本田直也氏である。
 本田氏の受け持ちは爬虫類・両生類と猛禽類のフリーフライトである。特に爬虫類ではヨウスコウワニの繁殖に国内で初めて成功しており、動物園の発展に寄与した人に与えられる「高崎賞」を受賞している。ヤドクガエルのような珍しいカエルの繁殖なども手がけており、カリスマ飼育員とも呼ばれ、円山動物園の“人類”の顔である。
 一般的に爬虫類の好きな人は数が少なく、大方の人にとって蛇などは触れたくない存在である。しかし、本田氏は爬虫類が子供の頃から好きだったという。爬虫類館の中央にバックヤードがあって、来館者が外からこのバックヤードを覗き込める設計になっている。このバックヤードで毎日餌を作るのが本田氏の仕事であるけれど、そこで平気で蛇に触れている。
 動物園の秘境はこのバックヤードにある。蛇とかカエル、その他の生き物には生餌を与える必要がある。バックヤードの地下の階には餌さ用の大量のラットやコオロギが飼われている。動物園は小動物や虫の命で維持されている側面があり、ただ動物を眺めている時には気がつかない。それにしても、生餌の管理にも年中気を配らねばならない飼育員は、好きでなければ出来ない仕事であると思った。
 鷹匠の本田氏が鷹を飛ばせるところを見たかったのだが、冬場に北極熊のお産のため園内の環境を静かにせねばならず、鷹を飛ばす場所の除雪をブルトーザーで行うことができず中止しているとのことである。一度鷹匠の腕前を見てみたかった。


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(は虫類・両生類館バックヤードで仕事中の本田直也氏)

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爪句豆本シリーズNo17[札幌街角世界旅行編]に、札幌円山動物園の新装なった爬虫類・両生類館取材で、飼育係のH氏に案内頂いたヤドクガエルについて「名の起こり ヤドクガエルは矢毒なり」と[飼育され毒を失くして毒ガエル」の一対の名句とカエルのコバルト色が印象深く、このときのH氏とは本田直也氏のようですね。

  • 伊東 裕
  • 2013年12月23日 22:11

 本田氏は円山動物園では人気の飼育員で、円山動物園のひいき(大人です)には良く知られた存在です。何年かで交代していく園長より、交代のない飼育員の方が園の顔になっています。

  • ブログ子
  • 2013年12月24日 04:59

私の娘は数少ないだろうと思われる女子の爬虫類好きです(動物全般が好きですが)。私も大好きではないけれど、この頃はちょっとだけ興味を持つようになりました。特にカメレオンが好きです。
冬休みには入り、お正月にも動物園でイベントがあるようなので、今回の冬休みは何度か足を運んでみようかと思ってます(主に子供の希望)。
2~3年生の冬休みに、シロクマの写真をたくさん撮り、パラパラ漫画風にして提出したことがあります。

  • 七島
  • 2013年12月28日 18:18

>七島さん 女の子の爬虫類好きは珍しいのでは。カメレオンなんかは見ていて面白いとは思いますが、蛇になると面白いというより恐ろしい。よりによってその蛇の年に生まれて、巳年も後残すところ数日です。

  • ブログ子
  • 2013年12月28日 18:56
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