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2015年04月08日

道新文化センター2015年春第1回目

 2007年の秋から開始した道新文化センターの「身近な都市秘境を歩いてみよう」
の講座は今回で12回目を数える。よく続いているものだと自分ながら感心する。

 今日(4月8日)は通算12回目の講座の初日で、講座参加者24名(1名欠席)を
連れて先ず大通西5丁目のところにある「R&Bパーク大通サテライト」を訪問する。
HiNTの略称で呼ばれるこの施設の設立目的や活動について、
同施設の佐々木皇美氏から説明を受ける。

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(HiNTのセミナー室での説明)

 佐々木氏は所属している産業技術総合研究所北海道センターの植物
分子工学研究グループの研究紹介を行ってくれる。犬の歯周病治療薬となる
インターフェロンをイチゴに組み込み、イチゴから大量抽出する研究などの
最新製薬技術を説明してくれる。イチゴと犬の歯周病がつながっている
とは、研究とは想像もつかないことが行われている。

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(生物プロセス研究部門のパンフレットで説明する佐々木皇美氏)

 HiNTから日本銀行札幌支店に行く。札幌支店に赴任して
2年半ほどになる支店長の曽我野秀彦氏から日本銀行
全般や北海道の経済状況についてお話を伺う。アベノミクスの恩恵を
受けているのは、実は北海道である、といった話も出てくる。
質問にどのようにすると支店長までなれるのか、といった
のが出て、曽我野氏は真面目に仕事をすることだ、といった
応答を行っていた。



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(説明中の日銀札幌支店長曽我野氏、パノラマ写真)

 日銀札幌支店の市民に公開している部屋にはお札に関する展示物があって、
一億円の札束の大きさや重さを手で実感できる。使い古したお札は
シュレッダーにかけられ、その一部はお土産として来訪者に配られていて、
参加者にも配られた。日本銀行は企業や個人が口座を開設することが
出来ないので一般市民から遠い存在で都市秘境ともいえる。
初めてここを訪れる参加者には都市秘境を垣間見た感じがしただろう。

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(日本銀行の行員から説明を受ける参加者)

 日本銀行から近くの北海道医師会館に入居している「札幌がんセミナー」を
尋ねる。同セミナーの理事長で北大名誉教授の小林博先生からがんに関する
お話を伺う。先生自身が肺がんに罹って、現在もお元気で活動している秘訣の
披露があった。全員に配られた、『「運動」は「くすり」に勝るーがん・心筋梗塞・
ロコモ・認知症の予防に』にその秘訣がありそうなので後で一読の
予定である。



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(講話中の小林博先生、パノラマ写真)

 話の終わりに、生きるのにあたって「健康」、「お金」、「愛」の三つから一つ
選ぶとしたらどれを選ぶか、という問題が提示され、今晩にでも考えてみたら
とのことだった。さて、どれを選んだらよいか、難問である。

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(小林先生のお話を聞く参加者)。


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