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2015年09月07日

パノラマ写真で巡る北根室ランチウェイ(3日目)

 ランチウェイの2日目は、養老牛温泉から西別岳山小屋までの16.8 kmを、歩きに代えてタクシーに乗る。途中から砂利道をタクシーで走り、山小屋に到着する。「西別山小屋」の大きな表札に「わいわい亭」の愛称が併記されていたけれど、辺りには人影はなかった。歩きはこの山小屋からの西別岳登山といったところである。曇り空が次第に晴れて行きそうである。

わいわいと 騒ぐ人無く 登山小屋


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(パノラマ写真)

 西別岳山小屋は予想していたよりも大きなログハウスで、内部を覗いてみる。整理整頓が行き届いていて、寝具もある。これなら泊まっても快適に過ごせそうである。水はポリタンクに十分貯えられてあり、ここで給水もできるようになっている。冬期は薪で暖を取れるようで、小屋の周囲に薪の山がある。

小屋内は 整理整頓 行き届き


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(パノラマ写真)

 山小屋から西別岳への登山開始である。少々きつい登り坂があって「がまん坂」の名前がつけられている。どこの山にも「がまん坂」はあるものだと、ゆっくり登って行く。「第一お花畑」の標識のあるところでパノラマ写真を撮る。この山は山野草を見て楽しめる山のようである。花のシーズンは過ぎていて、お花畑の景観は今一つであったけれど、眼下に広がる景色は道東の大自然を感じさせてくれる。

がまん坂 越えるとそこは 花畑


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(パノラマ写真)

 西別岳山頂まであと0.45 kmの所に見晴しのよいところがあり、「ごくらく平」の標識がある。ここから切り立った摩周岳と、その麓のところに顔を出している摩周湖を見ることができる。天気も良く、これは極楽の景色なり、と一句出てくる。摩周湖と摩周岳の写真を見ることはあってもこの角度からのものは記憶にない。撮ったパノラマ写真に目指す西別岳の山頂が写っている。

極楽の 景色に加勢 好天気


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(パノラマ写真)

 西別岳の山頂に立つ。山頂標識には799 mと標高が記されている。山頂から北西方向には摩周岳(カムイヌプリ)と摩周湖が、東から南にかけて根釧平野が広がっているのを一望にすることができる。天気に恵まれると眺めの良い山で、最初で多分最後のこの山の登山で、この天気に恵まれるとは幸運である。パノラマ写真を撮って、画面を指先で回転しながら、この雄大な景色を思い出しながら見る。

指先で 山湖平原 回し見る


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(パノラマ写真)

 西別岳から摩周湖第一展望台への尾根道は緩やかな下り道である。登山道の笹薮から摩周湖が見え隠れする。適当な場所でパノラマ写真を撮るけれど、この道の状況では摩周湖は少ししか写らない。望遠レンズを装着した一眼レフでなければ、湖面の写真は鮮明に写せない。

笹薮の 彼方摩周の 湖面片 


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(パノラマ写真)

 西別岳山小屋を朝8時頃出発して、最終目的の摩周湖第一展望台に着いたのは午後1時45分頃であるので、途中の休憩時間も入れて6時間弱、距離にして11.3 kmの山歩きとなる。展望台の所の摩周湖の眺めは観光用写真の眺めで、歩きの途中で見た眺めの方が印象に残る。餌付けされたシマリスが観光客が与えるヒマワリの種を求めて足元に寄ってくるのをパノラマ写真に入れて撮る。このリスも野生を失って観光用の写真の一部になっている。ランチウェイは展望台から美留和駅まで続いているが、展望台からタクシーで弟子屈の民宿温泉宿に向かう。途中タクシーワープの北根室ランチウェイの3日間の歩きを終える。

シマリスを パノラマに撮り 展望台


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(パノラマ写真)

comments

 西別岳山頂からの大パノラマから見えるのは、有名な北海道遺産の『根釧台地の格子状防風林』ではないですか!
 しかも対面には、これまた超有名な北海道遺産の『摩周湖』ではないですか!
 二つの北海道遺産がこのように美しく、はっきりと同時に見ることができる幸運をこのパノラマ写真は実現してます♪
 
 幾多の幸運に恵まれ、「がまん坂」を懸命に登った苦労があって、撮ることができた作品です。ぜひ北海道遺産パノラマに使いましょう♪

 

  • F
  • 2015年09月08日 16:29

 確かに西別岳からのパノラマ写真は北海道遺産を二つも取り込んでいます。天気も良かったので、見晴しの良い写真になっていて、これは使えますね。
 網走方面の天気も晴れてくれると良いのですが・・・

  • ブログ子
  • 2015年09月08日 16:39
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