2006年12月25日
星置川河口
札幌秘境百選には、星置川にある星置の滝を採り上げている。この滝から流れ下る川水は、小樽市と札幌市(手稲区)の市区を出たり入ったりする川となって、最後は直線状に流れて石狩湾に注ぐ。この星置川が銭函の浜で海水に帰っていく様子を見にゆくことにする。
夏には賑わいを見せるであろう銭函海水浴場と小樽カントリー倶楽部のゴルフ場を仕切るようにして走る海岸沿いの細い道を、雪道に埋まらないように気をつけながら車を走らせる。河口近くの望洋橋のたもとに車を止めて、腐食してぼろぼろになりつつある川の看板の写真などを撮る。
看板からかろうじて読める、二級河川の星置川の名前の由来は、アイヌ語で星置の滝の辺りをソーポク(滝の下)と呼び、一名ホシポキと云うことから来ている。星置の滝のある上流方向には、写真のように真っ直ぐな川の遥か彼方に手稲の山並みが望める。しかし、星置の滝がどの辺りであるかはここからは判別できない。
河口の方に歩を進めると、砂浜にコンクリートの防波堤が伸び、消波ブロックが積まれている。防波堤の先端から望洋橋の方向を見ると、海からの波が川上方向に押し寄せていくので、水が河口から川上に流れていくように見える。川水と海水とのせめぎ合いのせいか、河床に川の流れに垂直状の縞模様が出来ているのが川面からも観察できる。
解せないのは、写真のように防波堤の上に大きなブロックが一個置かれている。作業の途中で取り残されたのか、特に意味があってこの状況にしているのか分からない。しかし、写真を撮るのには景観にアクセントがついて都合がよい。ブロックの背景には冬の石狩湾が広がっている。
夏にはこの浜は海で遊ぶ人が集まる場所となるのだろう。秋になると星置川には鮭が遡るので、この河口あたりには鮭の遡上を見に来る人がやって来るのだろう。しかし、冬のこの季節、ここで目にすることのできるものは、人影のない砂浜と打ち寄せる波と波を遮り川水が海に戻り易くしているブロックの群れだけである。
- by 秘境探検隊長
- at 04:49
comments
本日「さっぽろ花散歩」で掲載された星置緑地の水芭蕉群生地を観に行ったついでに行ってきました。
この防波堤の先まで車で乗り入れるとは相当勇気要りますね。
情報ありがとうございました。
星置緑地の水芭蕉は、今年はどんなものかと思っています。星置緑地から星置川の河口先端まで歩かれましたか(車かな)。当方は、今日は軽川沿いを歩きました。今年は軽川桜堤の桜の開花も遅れそうで、この気候では、GWが終わってから本格的な開花になるのかな、と予想しています。