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2007年01月14日

ホテルノルド小樽の壁面化石

 ノルドとはイタリア語で「北」を意味する。このホテルは観光名所小樽運河に沿って走る臨港通と小樽駅から運河に向かう中央通が交差する場所にある。観光地のど真ん中にある名の知れたホテルで、ホテルだけに目を向けると秘境の対極にある。しかし、ある事柄でここを秘境に組込みたくなった。

 その事柄とは化石である。このホテルの外壁は平面加工のされていないものと、表面を平らにして磨いたイスラエル産の大理石で化粧されている。ここに多くの化石を見つけることができる。

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 ホテルの外側にあるホテル名の入ったプレートからこのホテルが1996年に建てられているのが分かり、比較的新しいホテルである。このプレーとの回りの荒削りの大理石にも化石を見つけることができ、化石の話をしたらホテルのフロントに居た従業員が熱心に化石探しに加わってくれた。

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 ホテルの玄関のところに小樽の運河をデザインしたステンドグラスがあって、内側から見ると洒落た雰囲気を作り出している。この玄関部分の大理石の壁に多くの巻貝の化石を見ることができる。この巻貝はネリネアと呼ばれているもので、化粧板として大理石がスライスされる時に切り取られ方で各種の模様が浮き出て、探していて面白いものがある。

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 大理石は堆積岩である石灰岩が地下の深いところで熱や圧力を受けて結晶をつくり、磨くときれいな石の表面となるため、建材として利用される。この石灰岩には生物の遺骸が含まれる場合があるので、これが建材の大理石の表面に現れることになる。ヨーロッパ産の大理石は化石が含まれているものが多い。

 化石は小さなものなので写真に撮る場合接写となる。照明や三脚無しで、手で持ったデジカメで接写モードで化石の撮影を試みたけれど、今ひとつ鮮明な写真が撮れなかった。もう少し撮影方法を工夫して、化石の調査も念入りにして、色々な化石の写真を撮ることは課題として、ホテルを後にした。

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