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2007年04月26日

三浦綾子記念文学館

 この文学館は1998年に旭川市の「外国樹種見本林」に隣接して建てられた。館の入り口のところに三浦文学の出発点になった、朝日新聞社の一千万円懸賞金の公募小説の入賞作の「氷点」の一節が掘り込まれている文学碑がある。

 碑には「日は全くない。東の空に入道雲が高く陽に輝いて、つくりつけたように動かない。ストローブ松の林の影が、くっきりと地に濃く短かった。その影が生あるもののように、くろぐろと不気味に息づいて見える。」と綾子の直筆で彫り込まれている。「ストローブ松」とあるからには、この外国樹種見本林の場所が、この小説に描き込まれた縁でこの林の一角に文学館が建てられているのだろう。ただし、正確なところは分からない。

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 館内の玄関に入ると角型の逆禁止マークが目についた。文学館を見に来る目的だけだったので、これは逆禁マークハンターにとっては思いがけない収穫であった。

 この建物は雪をイメージして建てられているようで、六角形の2階建てである。中央が吹き抜けとなっていて、六角形に配置された部屋を回って見て歩ける。三浦綾子や三浦文学の資料をゆっくりと見て回れ、途中にある机と椅子も利用でき、落ち着いた作りになっている。別件の用事で旭川に来て時間があったので寄り道した状況もあって、内部を一通り見たというだけで、三浦文学の知見を深めるまでには至らなかった。

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