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2007年05月26日

天狗山と天狗桜

 天狗の名前のつく山は多いらしい。小樽市内だけでもロープウェイで山頂付近まで行ける天狗山(532m)、朝里川の上流のオタルナイ湖の脇を通る小樽定山渓線の途中の天狗岳(683m)、銭函の国道5号線の山側に位置する天狗山(586m)とある。北海道には天狗と名の付く山は22あるとのことだけれど、地図で確かめてはいない。

 道内での三大人気山名は丸(円)山、天狗山(岳)、三角山(台)だそうで、丸(円)山に至っては66もあるそうだ。札幌市でも市街地に円山、三角山、定山渓のさっぽろ湖付近に天狗山と小天狗岳があるから、確かに三大人気山名を証明しているようである。

 小樽市民にとっては故郷の代名詞みたいなこの山に一本桜があるというので満開の頃に見に行こうと日にちを狙っていた。ただ、札幌から毎日行ける状況でもなく、ロープウェイの事務所に電話で開花状況を聞きながら、小樽に行く別の用事との重なり具合で5月の下旬に出かけてみた。

 ロープウェイはお金が掛かるので、道道956号線を通り、北照高校を過ぎた辺りから天狗山の山頂に向かう道路を車で上ってロープウェイの終点駅の近くで駐車する。少し歩いて駅兼レストランの建屋の横にある天狗桜と名づけられた桜に近づいてみる。確かに風格のあるエゾヤマザクラである。天狗桜の説明板に小樽三大桜とあったが、その他の桜については聞いたことがない。

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 しかし、天狗桜の花は満開を過ぎ、葉桜になりかけている。天気も芳しくない。桜の近くには未だ雪の塊が解けずに残っているので、もう2,3日早く来て、天気が良ければ、桜、雪、小樽の街と海、青空を組み合わせたすばらしい写真が撮れたかもしれない。今回はパノラマ写真を撮ることで満足することにする。パノラマ写真を拡大してご覧になるには こちら まで。

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 この山からの眺望はすばらしい。小樽の市街地と港が一望に出来る。歩いて途中の切れ目で引き返した北防波堤も眼下に捉えることができ、歩いた部分が防波堤全長から見るとかなり短い距離であったのを確認する。ここからの夜景は道内の三大夜景にも数えられ、確かに見ごたえのある夜景であろうと、日中の景観からも想像できる。

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 秘境探検を掲げているので、小樽観光のメッカに来て秘境という訳にもいかない。赤沼龍神や弘法大師を祀った神社や石仏の列なんかもあるけれど、これも観光地の付属品みたいである。天狗の館やスキーミュージアムも観光用に作られていて、これだけを秘境にする訳にもいくまい。

 秘境テーマを考え、レストランで登り下りしているロープウェイの車体をコーヒーを飲みながら見ていた。平日のこともあるせいか、観光客が少なく、乗客がほとんど居ない。空で行き来している車内を上から見ていて、この車内の空間が案外秘境になるかも知れない、と無理にこじつけて写真を撮ったことで今回の秘境探検の成果にした。 

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comments

お久しぶりです。

今朝の道新の小樽版で記事を見ました。
小樽秘境が完成するのが楽しみです。

天狗山の桜は市内の時期と1ヶ月ほど違うので、そろそろかと思っていたら終わっていたのですね。残念です。
三大桜の一本は警察署前の桜かと思いますが残り一本がわかりません。
心当たりをあたっていますので、わかりましたらここに書かせていただきます。

  • 遊介
  • 2007年05月29日 11:01

 新聞掲載のお知らせいただき有難うございます。実のところ札幌市民の私に届けられる道新は札幌版で、小樽版に出ている記事は読んでいません。明日、小樽に行くことになっていますので、その時入手して目を通すことにします。
 別件で、前にお問合せした地図に秘境の場所のマークをつけ、関連写真を取り出す方法は、現在開発を依頼中で、そのうち利用できるようになるのではないかと思っています。

  • 都市秘境探検家
  • 2007年05月29日 18:21