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2007年06月07日

奥沢ダムのカモメ

 勝納川を土でせき止めたアースダムである奥沢ダムは、水道水の貯水池として利用されている。土でダム堤を造っていて、年月が経つと漏水が目立つようになる。そこで、このダムは最初の堤の下方にさらに堤を補強している。それでも漏水はあり、漏水が勝納川に流れ込んでいる部分を見ることができる。

 このダム堤に一般の人が自由に入れるのは6月の第1週目の水道週間の期間で、2007年は6月3日(日)~6月9日(土)となる。ここを訪れた時は水道週間の前の週で、小樽市水道局の計らいでダムサイトまで行って見ることができた。ここは景観を楽しむ適地である。しかし、この時は鳥と蛇に注意が行った。

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 ダムへの入口でも、ダムサイトでも写真のマムシに注意の看板が否でも目に入って来た。マムシが多いらしい。案内してくれた市の浄水センターの所長さんも、まず蛇に注意と言って先に行って蛇がいないかどうかチェックしていたから、この看板は単なる脅しではないことが分かる。 
 
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 貯水池の中に取水塔があり、塔まで橋が架かっている。この橋の袂に大正三年(1914年)三月の日付と製作した中野鉄工所の名前の入ったプレートが貼り付けられていて、今から九十数年前に造られた施設であることがわかる。この貯水池や取水施設は中島鋭治によって設計されたということであるけれど、専門外のことなるので初めて聞く名前である。

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 取水塔までの橋を渡っていて気がついたのは、橋の上に針金が上を向いて設置されている。聞いてみると「防鳥針」との答えが返ってくる。鳥が止まって糞を橋に落とさないようにする目的で設置されている。確かに、通路や橋には鳥の糞はなかった。

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ここで鳥というのはカモメである。カモメが港に居ても不思議はないけれど、山間の貯水池に海鳥のカモメが居るのはちょっと奇異な感じがする。餌が無ければ鳥は来ないだろうから、カモメが居るからにはここには魚も居るに違いない。どんな魚がいるのかは聞きそびれてしまった。

 最近は札幌の公園でさえもカモメを見ることがある。札幌の場合、都市から出る残飯等を餌にしているのかも知れない。ただ、鳥も周囲の景観で期待されるものであるとよいのだが、そうでないと蛇に出くわすほどではないにしても、びっくりする。    

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