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2007年07月04日

道立地質研究所海洋地学部の再取材

 表記の研究施設の再取材です。原稿を整理していると、再取材をしたくなるところが出てきます。

 ショッピングモール「ウイングベイ」の近くの、小樽港に隣接するこの研究施設に突然取材訪問したけれど、責任者が対応してくれる。ここは海洋といっても海岸と大陸棚の浅い海底が研究対象で、タンカーによる油流出などによる汚染の評価、河川から海域への物質移動の観測、海岸侵食等などに関する地道な研究を行っている。このうち油汚染のハザードマップの作成の研究を、PCの画面にデータを出してもらいながら聞いた。

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 沿岸部の地形データを得ることで、海洋深層水の利用に役立つことも知った。つまり、海洋深層水を汲み上げるのは海岸に近い方がコストがかからず、陸地から急に海が深くなっている海底地形の方がよい。北海道では岩内と熊石で海洋深層水が汲み上げられているけれど、確かに見せてもらった海底地形はそのようになっていた。

 海洋の名前がついていても、陸上の地質の研究成果も蓄積されていて、過去の地形で住宅地に適しているかどうかのデータも蓄えられているそうである。かつて海であったところが陸に取り残され、海水が陸に封じ込まれているものを化石水と呼んでいる。化石水を温泉として汲み上げると、海の中にいた生物が天然ガスに転化していて、最近渋谷で温泉を汲み上げる際に起こったガス爆発はこれであろう、といった話も聞いた。現在のところ無料でこれらのデータや助言が得られるということで、もっと利用してよい施設である。

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