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2007年07月22日

森林の家

 野幌森林公園を突き抜ける狭い道を自動車で走っていると、「森林の家 ご自由にご覧下さい」という石狩森林管理局の看板が目に入る。傍に登満別園地のパーキング場があるので車を止めて覗いてみることにする。

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 二階建てのロッジ風の建物で、自由に内に入れるようになっている。入館者は我々の他にはいない。一階は広い空間に野幌森林公園を紹介するためのパソコンや航空写真を立体視する器具などがあり、壁には各種の木の紹介パネルが立てかけられている。

 樹齢三百五十年のアカエゾマツの幹の輪切りの標本やその他の木の輪切り標本も並んで置かれている。北海道森林管理局の石狩森林管理署の看板が建物入口にあったので、木の標本や木に関する説明が館内にあっても不思議ではない。この施設は一九七九年(昭和五十四年)開館しており、その後にこの新しい建物が建ったとのことである。事務所も館内の一角にあって、管理人とおぼしき人が詰めていた。

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二階に上がってみると壁を使った写真展が行われていた。見る人もいないところに写真が飾られていて、多分この場所まで来る人はほとんどいないだろうから、来場者の居ない展覧会で、展覧会場の秘境という表現が当てはまりそうである。

 展覧会ではないけれど、動物や鳥のカービング作品が飾ってある。二階の窓際に望遠鏡が置かれてあって、バードウオッチングが楽しめるようである。覗いてみたけれど鳥らしきものをみることができなかった。

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 野幌森林公園には色々な散策コースが作られていて、この森林の家の横からはカラマツコースが伸びている。そこを少し歩いて、カラマツの林まで行ったのだが、人工林のカラマツの林は日光が地面まで届かず、薄暗く下草も生えていない林が広がっている。歩いて楽しむような雰囲気ではないので早々に引き返した。同じ樹種で人工的で作られた林や森は本来の意味での秘境空間を造り出しているようである。

 森林の家から東に車で少し走ると森林公園を抜けて、森林公園に並行に走る道道江別恵庭線に出る。この通を北上すると江別の市街地に達する。江別は思っていたより森林の豊かな市である。