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2007年10月01日

軽緯度・標高モニュメント

 野幌駅近く、北東に向かう国道12号線と垂直に北西方向に野幌グリーンモールが湯川公園まで伸びている。このグリーンモール沿いにレンガ造りの野幌公民館があり、その傍に標記のモニュメントが置かれている。モニュメントはエジプトの大ピラミッドを144分の1に縮めてものであると碑面に記されているけれど、どのピラミッドかは分からない。多分、ギザにあるクフ王のピラミッドの一番大きいものなのだろう。このモニュメントも江別特産のレンガを積み上げて造られている。

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 北海道測量設計業協会等の測量に関する協会と札幌理工学院専門学校がこのモニュメントの寄贈主である。6月3日は測量の日ということで、1993年6月3日付けでモニュメントが寄贈されている。寄贈のいきさつについては知らないけれど、デザインは異なっても同様な趣旨のモニュメントが同じ協会から寄贈され(寄贈年月日は1994年6月3日)ているものを、以前小樽の毛無峠でみたことがあり、この他にもモニュメントの寄贈が行われているのだろう。

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 モニュメントの碑面に記されたこの場所の位置情報は、緯度B=43°05′38″94432、経度L=141°31′28″03842、標高H=27m045となっている。経度はイギリスのグリニッジ天文台を通過する子午線を基準にしているのはどこかで習っている。ここで子午線の「子」は北、「午」は南を意味していて、南極と北極を地球の表面上で結ぶ円周線である。
 標高は東京湾の海面の平均の高さを基準にして測定される。現在ではGPS衛星を用いてきわめて精度の高いデータが得られる。それを示すために標高はミリ単位まで測定されたものが刻み込まれているけれど、ミリ単位は測定されたとしても実際は誤差の範囲内だろう。

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 モニュメントの前には方向を示す石板が置かれてあり、方角と都市名が示されている。そのうちアメリカのグレシャム市は江別市の姉妹都市、高知の土佐市は友好都市でここに名前が出てくるのだろう。その他の都市がどのように選択されているのは分からないけれど、東京、土佐を除けばアジアの都市が一つもなく、加えてヨーロッパの主要都市も無く、選択が偏り過ぎである。まあ、こんなところで異議を唱えても仕方がないとは思うけれど。

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