2008年08月22日
バッタ塚
札幌市指定史跡の手稲山口バッタ塚を見に行く。北海道開拓時代にイナゴ(蝗-トノサマバッタ)による蝗害は甚大なものであった。石狩の砂浜では春先にイナゴの卵を集めて、畝状にして砂を掛けて処理した。その跡が新川の河口近くにバッタ塚として残っている。バッタ塚の地層を切り出したものを見ると、バッタの卵が埋められた部分の土地は黒ずんだ層状のものとなっている。海岸に近いせいか、八月の中旬でも早やススキが穂を出し、トンボが飛んで秋の気配である。
ここはもう 秋の気配の バッタ塚
砂浜の 蝗卵(こうらん)埋め地 ススキ生(お)う
- by 秘境探検隊長
- at 07:50
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札幌周辺の選り抜きの都市秘境の中から、どれを珍100景に選定するかに興味津々でしたが結果はさすがと思いました。
特にバッタ塚は私にとっても是非出かけてみたいトップです。
北海道開拓の恩人であるエドウイン・ダン記念公園記念館内の蝗害の額絵と説明記事は開拓の苦難の象徴的な災害であり、公園敷地内の銅像台座にも蝗害の光景が刻まれております。
北大総合博物館のアインシュタインドーム吹き抜け3階廊下のコウモリ・レリーフは札幌農学校当時の蝗害駆除への畏敬の象徴のように思います。
爪句は生粋のドサンコにとっても貴重な情報源となっております。
エドウィン・ダン公園のダン像の台座のレリーフに蝗害の絵がありましたか。それは気がつきませんでした。今度見に行った時には確かめてみようと思っています。