2008年11月18日
文語と口語
爪句集出版のため爪句の原稿を整理していて、文語と口語の問題に足を捕られている。写真に爪句「新しい 歌碑秋の日に 輝いて」は口語体。「新しき 歌碑秋の日に 輝きて」は文語体。「新しき 歌碑秋の日に 輝いて」は文語と口語のちゃんぽん。さて、どれを選ぼうか、という問題である(このように問題を設定するのが正しいのか、そうでないのか確信は持てないのだが)。
口語で国語を習ってきても、頭に刻まれた詩歌の類は文語体のものも多く、文語はそれはそれで調子がよい。さりとて、文語で押し通すと古臭い感じもする。第一文語を正確に使えない。
こうなると、自分の言語感覚に頼るしかないのだけれど、「爪句」作品などと身構えて考え出すとこの点が気になってくる。こういうところにトラップされると物事は進まなくなる。なんでもお手本をなぞるやり方は、お手本というトラップ集から抜け出られなくなる。
- by 秘境探検隊長
- at 06:53
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