2008年11月20日
苗穂の工場を訪ねて
11月19日の秘境巡り講座は苗穂の二つの会社とその工場の見学です。一つは雪印乳業史料館とMEGMILKの工場です。雪印乳業は2000年、大阪での食中毒事件やさらに雪印食品の牛肉偽装事件もあり、牛乳の製造は日本ミルクコミュニティに移り、MEGMILKのブランドで造られるようになっています。雪印乳業はバターやチーズの乳製品を製造する会社になっています。史料館では、バターやチーズの製造機の歴史、製造技術等々に関する史料や資料の展示があります。
この史料館は写真撮影禁止です。写真がここにアップできたのは、東京の本社の広報とかけあって撮影許可を得た結果のことです。それにしても、現地の史料館の責任者が撮影許可に関して決定が下せず、本社の許可を得たというのに、現地では何かと注文がつけられそうになったのは予想外のことでした。
史料館に続いて、MEGMILKの製造現場をガラスの仕切りのある通路から見学です。工場内の廊下に勝源神社という神社があります。ここでMEGMILKは「恵み」のミルクからのネーミングです。牛乳のパッケージにこのブランド名をみつけたら、二つのMの文字の下に点があって、その点の位置が微妙に異なっているはずです。それが何を意味するかを説明してもらいわかりました。
史料館の出口のところにあったイルミネーションにはスキーのジャンプの絵もありました。これは雪印乳業の社員のジャンプ競技の原田選手をモデルにしていると思われます。
次に福山醸造に行き、醤油の製造に関する説明(ビデオ)をみて工場内の見学です。この会社には資料室があるのですが、時間が押していたのでここはパスです。工場に入ると醤油に近い匂いがします(当然ですが)。大豆と小麦を混ぜて発酵させ塩を加えてできる「もろみ」を絞って醤油ができます。
最近は減塩醤油というのもあって、これは膜技術で醤油から塩分を除きます。丁度膜技術で海水を淡水に変える方法を醤油に応用したものです。昆布から出汁をとり、醤油に加えた商品もあります。毎日の食卓にのぼる調味料なので、ほとんどが主婦の受講生には興味の湧く見学であったようでした。
早いもので、講座も今回で七回目となりました。後三回でこのシーズンの講座は終了します。
- by 秘境探検隊長
- at 03:28
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