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2009年05月06日

札幌の秘境

 「札幌の秘境」と書名が決まった本の校正の最終段階にある。連休中の仕事だったのだが、延ばし延ばしで連休最後の日まで仕事を引っ張っている。校正作業はある意味、自分の書いた原稿に自分でケチをつける作業で、新しい文章を読む訳でもなく、気が進まない。思い込みがあるから、誤った記述でも本人は見逃してしまって、ただ字面に目を泳がせているだけで、仕事をしている気がしない。ともかく、校正が終われば、予定では、今月末には本が発行されることになる。

 今回の出版は出版社が企画して、当方は著者に徹している(つまり出版記念会なんかを著者自ら企画して、本を売る努力をする必要がない)。この点は楽である。ただ、今までの実態が自費出版本に比べると発行部数が多い(札幌のご当地本でも、例えば九州の書店から注文があった場合、それに応じて配本する必要がある。で、ある程度の部数は最初に刷っておかねばならないそうだ。これは知らなかった)。本が売れなければ出版社が責任を持って回収し、裁断処分にする(税金上の問題で、商品を破棄しなければ在庫に税金がかけられる。これも知らなかった)。裁断に回される分が少ないことを願うのみである。

 これまで実態は著者=出版社の感じでやってきて、今回、著者 not equal 出版社の経験で、いろいろ勉強になった。

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