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2009年11月26日

札幌秘境探索8回目講座

 この講座の8回目は11月25日で、大通公園に沿ったコースを選んだ。地下鉄大通バスセンター前駅に集合で、ここから内田洋行のショウルームを見学である。参加者は、展示されているオフィスの机や椅子に興味を持ったみたいで、予定の時間を少々超過である。

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 展示ルームの撮影禁止マークが、当方の定義では禁止逆マークになっていたので、このマークの写真撮影である。このショウルームは一般市民にも開放されていて、一見の価値がある。

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 ショウルームから現在行われている地下通路での500m美術館を歩きながら見学する。
 大通公園に出て、豊平川水位表示塔、テレビ塔のモニュメント、その他の彫刻などを見ながら西に進む。
 途中、聖恩碑で噴水の面が、蘭陵王(らんりょうおう)の故事からきていることなど説明をする。聖恩碑に彫りこまれた文字「聖恩無彊」を、天皇の恩は無窮を意味していると説明したけれど、参加者から「彊」が中国の「新彊」の文字と同じである点の質問がある。「彊」は境の意味があって、これは天皇の恩には境が無く、どこまでも広がっている、と解釈した方がよいのではないかと気がついた。
 大通公園に面した小学館ビル前にはガラスのピラミッドがあって、その底辺が正確に東西(南北)を向いていて、大通の東西方向が少しずれているのがわかるようになっている。コンパスを置いて方向を調べてみたけれど、大通と直角の方向に磁針が向いて、ピラミッドの東西の方が不正確なように見える。多分、これは地下の電気設備等からの磁場が影響しているのではなかろうかと思えた。なお、ピラミッドの中には安田侃の大理石の彫刻が設置されている。

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 コースの最後は今やボーかロイド「初音ミク」で全国(いや全アジアというべきか)に社名が広まっているクリプトン・フューチャー・メディア社の見学である。説明は同社の伊藤博之社長で、音をビジネスにしている点のわかり易い話をしてもらう。その後、ボーカロイドのさわりのデモンストレーションがあった。大通公園に面した、ビルのワンフロアーで、こんな技術の会社があるのは、一般の市民には秘境に見えるだろう。

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 爪句の豆本を参加者全員の配っていて(参加者の多くが共著者であるので)、講座終了後に、この豆本爪句集が紀伊国屋書店札幌本店で棚に並べられているのを確かめてきた。毎回出版時に平積みで並べてもらえ、爪句豆本コーナーも出来ているので、売れずとも(売れなければ書店側は困るだろうけれど)満足である。そのうち爪句の家元になろうかな、と夢想している。
 なお、共著者のお一人の方のブログにこの爪句集豆本が記事になっている。このブログには、毎日大量の記事が書かれていて、ブロガー種族(当方も属するのかも知れないけれど)という、ある種の生活習慣を持った種族として分類できそうである。その種族の分類の定義は、となると考察も必要なのだが、まあそのうちに。

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