2009年12月25日
郵便貯金の旅
「おばあちゃんの日常生活」と題されたブログがある。このブログで拙著「風景印でめぐる札幌の秘境」の紹介をしてもらっている。その記事で「郵便貯金の旅」という趣味について書かれていて、これには少なからず驚いた。
世の中「オタク」と呼ばれる人や事柄がある。常人(この定義があいまいなのだが)がこんなことに、と思えることに時間とお金を注ぎ込むのである。骨董蒐集なんかもその範疇に入るだろう。骨董集めは良く知られた趣味で、その趣味自体がオタクというより、集める対象がオタク度の物差しとなる。
集めるものとして、色々あるだろうけれど、郵便貯金通帳に郵便局名を押印してもらう蒐集があるとは、これは知らなかった。郵便局に行き小額の貯金をして、入金の横に郵便局の局名のゴム印を押してもらう。1行の文字(局名)を貯金通帳に並べるため、各地の郵便局を尋ねて歩くのである。
風景印を集めて歩く「郵ちゃん」もかなりオタク度が高いと思っていたけれど、この郵便貯金の旅はその上をゆく。いや、世の中色々なことに興味を持つ人が居るものだと、感心するやら驚くやらである。
- by 秘境探検隊長
- at 02:31
comments
「郵便貯金の旅」の別バージョンとして、こんなものもあります。総合通帳を用いてATMで貯金を出し入れすると、通帳にそのATMを管理している郵便局を示す固有の番号が印字されるので、これを収集するというもの。番号だけなので味も素っ気もなく、趣味としてはあまり理解されないかもしれません。
郵便局名から局番号ですか。これぞデジタル時代の「郵便貯金の旅」ですね。世の中には集めるものが色々あるものだと感心しています。