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2010年04月04日

竹村伸一先生の「機械時計」

 中国から帰国すると、竹村伸一先生から、先生が80歳から始められた年1冊発行の論文冊子が送られて来ている。今年で満90歳となるので、今回の論文冊子をもって擱筆にしたいとあった。冊子は「機械時計」のタイトルがついている。

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 若い頃から機械時計に魅せられて、機械時計の修理も手がけ、その数130個にもなったそうで、半端な趣味の域を出ている。冊子には時計修理のための種々の器具の写真も並べられていて、世の中にはこんな道具もあったのかと、驚きである。

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 竹村先生は日立製作所を定年退職後北大に教授として4年間居られたので、その業績を存じ上げている。改めて冊子の年譜を読むと、60歳から著述を開始され、多くの理工学書を出版されている。それにしても80歳から年一冊の研究をまとめた冊子を出版されるとは、頭の下がる快挙である。先生よりは20歳下で見習わねばと、感じ入ることしきりである。

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