2010年05月07日
花装するエンレイソウ(延齢草)
山道の雪解けが終わるのと入れ替わるように、エンレイソウの三葉が地表に現れる。輪生する葉の中心から花柄が伸び、花を付けるもの、花の無いものとある。いずれにせよ、最初に山野に現れる春の使者である。花弁のように見えるものはガクであり、ガクに囲まれるように雄しべがある。ガクが鐘のようで、雄しべは鐘を鳴らす振り子のようにも見える。雄しべの色も、花弁と同じように黒紫である。葉が変形したガクが、花弁の無いエンレイソウを普通の花のように装っている。
ガクの鐘 振り子に似たる 雄しべかな
花柄伸び 葉はガクになり 花装かな
- by 秘境探検隊長
- at 08:08
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