2010年08月11日
サッポロバレー
首都大学東京大学院ビジネススクールの中村麻衣子氏から、サッポロバレーに関する調査研究成果報告書が送られてきた。表題は『サッポロバレー経営学特別講義(公共経営アクションリサーチ)成果報告書』で、130ページを超す大部の報告書である。
報告書作成のため、サッポロバレーに関して昨年インタビューを受けている。報告書は本年2月には研究成果として提出済みのものである。手違いで筆者の手元に届いたのが8月上旬である。
報告書の研究目的に書かれているように、「現在、IT産業クラスターとして十分に機能しているのだろうか、と問題意識を持ったことから生起していた」と、サッポロバレーの地場の関係者でもなく、北大関係者でもなく、首都圏の首都大学東京の研究者グループが、この問題に取り組んだ研究成果である。
サッポロバレーの現状分析では、サッポロバレーの歴史についても述べられていて、もし、今後に同様な研究が行われるときの貴重な資料の位置付けになるのではなかろうか。報告書に目を通して、考えさせられる点が多々ある。
この報告者を受け取った同じ日に、爪句集豆本『爪句@思い出の都市秘境』の初校の読み合わせ会を行っていて、共著者が8名集まった。その中のS氏から、最近のNHK北海道の番組で、サッポロバレーの現状の問題点に関する報道があったことを知らされる。以前、同番組のインタビューを受けていたのに、放送日を見逃してしまって、見ていない。これは残念である。
それはさておき、最近はサッポロバレーの言葉を聞く機会が無くなってきている。サッポロバレーの地盤沈下を象徴しているかのようである。
- by 秘境探検隊長
- at 15:29
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