2010年08月22日
晩生内(おそきない)駅のヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)
晩生内は難読の地名である。晩生内の集落は札沼線を挟んで、国道275号と反対側にある。したがって、晩生内駅も国道から直接行けるようにはなっていない。多分、旧国道であったところに郵便局があり、その先に無人の駅舎がある。駅舎の前には旅館らしきものが売り屋になっている。駅舎の横に猫の額ほどの花壇があり、ヒメヒオウギズイセンの橙色が目立っている。モントブレチアの品種名のある園芸品種である。夏空の下で、暑い夏を派手な橙色で示すかのように咲いていた。
駅舎横 橙色(とうしょく)誘い 晩生内
客の無き 駅で咲きたり 夏の花
- by 秘境探検隊長
- at 04:52
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北海道ワインでは、本社周辺に15ヘクタールもの壮大な花壇を造成しており、平成17年に札幌で開催された或セミナーで偶然嶌村社長にお会いして、その花壇造成のお手伝いをすることとなった。
花壇のメインは私の研究テーマひまわりであり、晩生内の果樹試験研究センターの土地を利用して、ひまわりを栽培させて頂いた。
研究所へは旧札沼線を利用したから晩生内や札比内などの駅名はそのときに覚えた。
札沼線が札幌から沼田まで走っていたころは多分各駅周辺に官舎や住宅が結構建っていたと見えて、四季折々の雑草に混じってルビナスやギボシなど家庭向きの花を見ると家庭用花壇の跡地と判る。
月形では開拓者の苦労も目に浮かんだ。
爪句の「客の無き駅で咲きたり夏の花」は当時の苦労が思い出されて懐かしく、北海道ワインの壮大な花壇完成を待ち侘びている。
伊東さん 晩生内にはそのようなご縁がありましたか。今度、北海道ワインの花壇を見学したいものです。二、三日前の道新に、晩生内で石狩川の川渡しをボートで続けて来たのが、客が減ったので本年を持って終わりにする、という記事を目にしました。石狩川をボートで渡る機会を逸したまま、この現代の川守りの秘境テーマも無くなってしまうのかと、残念です。
北海道ワイン本社前の国道を挟んだ斜面には、手入れの良く行き届いた花壇に多くの種類の花が夏季を通じて咲いております。
その花壇の奥には幅15メートルほどのホタル池や流れ出るせせらぎまでもが巧みに造形されており使用されている巨岩や岩盤は総て付近の道路工事などで掘り起こした代物です。
今年7月に訪れた時にはせせらぎにホタルの餌となるカワニナの繁殖がみられ、いずれは池の名の通りホタルの名所になると思います。
直ぐ近くには希少生物に指定されている日本ザリガニが棲んでおり、先生によって有力な秘境予備軍に登録されると思いま。
是非一度見学され、嶌村社長に花壇造成構想のアドバイスを宜しくお願い致します。
社長は大抵は在社されておりますので大歓迎間違い無しです。
伊東さん 以前「小樽・石狩秘境100選」に採り上げるため、小樽ワインを取材したことがあります。その時社屋の近くで工事を行われていた記憶があるのですが、花畑造成だったのかもしれません。今度は、花のテーマで同社を取材してみたいと思っています。